こんにちは
高配当株への長期投資をしております。株価の上下はそれ程気にせず、安定した配当収入を得られ続けるか、自分がそのビジネスを保有したいかどうかという観点を大切にしています。ということで、保有銘柄と気になっている銘柄の決算内容を継続的にチェックしております。今回は保有銘柄であるモーニングスターの決算メモです。
サマリー
増収(+13.5%)、微増益(+0.8%)。8期連続の増収、11期連続の増益、7期連続で 最高益を達成、11期連続の増配。
コロナショックで投信マーケットが冷え込む中、営業利益はマイナスながら最終利益は微増で着地。朝倉社長からは最終利益にこだわり、向上させることで増配も約束するとの力強い言葉。
ファイナンシャル・サービス(データ・ソリューション)事業
ファンドデータが好調(+22.7%)。金融機関(銀行、証券会社)の投信セールス向けのタブレットアプリが拡大。同社ビジネスの生命線と言えるファンドデータ(レーティング情報)の信頼性に加え、使用者向けの研修を行っておりフォローの部分でも評価を得ている。新型コロナで対面型の研修はできないもののオンラインで対応している。マーケットシェアは67%(昨年は60%)と圧倒的。iPad発売後の早い段階から販売を開始しており、先行の利も活きているとのこと。
株式新聞は紙媒体が低調もアプリ版は伸びている。
ファイナンシャル・サービス(メディア・ソリューション)事業
ウェブ広告・セミナーが減益(-12.7%)。新型コロナの影響で3月はほとんどのセミナーが中止になっており、3Qまでは順調に推移していたが4Q で大幅減となった。今後はWebセミナーを増やすことで対応していく。
Webコンサルティングは好調(+29.7%)。
アセットマネジメント事業
コロナショック直撃で投信マーケットが冷え込み、国内公募株式投信、特に個人(一般)向けアクティブファンドが大幅減。一方でインデックスファンドは順調に伸びている(私も積み立てていますが、低コストでVOOに投資できるSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドなど)。また、マーケットに依存しない私募投信(一部の富裕層や機関投資家向け)の3社を買収し、これまでの公募投信のみのビジネスを補完することができるとのこと。うち2社はまだ3ヶ月分の寄与ではあるが、確実に伸びているとのこと。
今後について
・投信、仮想通貨、株式新聞のアプリを強化することで広告収入拡大していく。
・企業型確定拠出年金(DC)の助言サービスはポテンシャル高く、力を入れていく。
まとめ
厳しい状況の中、何とか増益を確保しました。また、来期は買収等の効果が出てくることを期待しています。同社の強みであるファンドデータを活かしたビジネスはオンラインとの相性も良さそうで(事実Webセミナー等の対応を始めている)、今後も続くであろう新型コロナの影響は限定的ではないかと考えます。
最後までご覧頂き有難うございました。