資産運用・副業の3年生が経済的自由を目指す

経済的自由を目指すアラフォーサラリーマンが、資産運用・副業に本気で取り組む中で日々考えたことを書いているブログです

【銘柄分析】第9回 JACリクルートメント(2124)

こんにちは。

新年を機に始めた、僕が投資している(または投資したい)と考えている銘柄を中心に紹介する銘柄分析シリーズ。第9回目の今回は、JACリクルートメント(2124)を取り上げてみたいと思います。読者の皆様の銘柄スクリーニングのご参考になれば幸いです。

銘柄概要

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JACリクルートメントのロゴ

JACリクルートメントは人材紹介業の準大手です。時価総額733億円とまだ小さく、今後の成長が期待できる企業です。

終身雇用の崩壊が始まっている日本において、近い将来、新卒から定年まで一企業で勤め上げること自体が珍しい時代になるでしょう。リストラなど会社都合だけではなく、従業員がキャリアアップや処遇(収入)向上のために新天地を求めて転職活動を行うことも普通の時代になると思われます。かく言う僕も一度転職を経験しています。僕の周囲でも転職した人の話はよく聞きますし、企業間の人材の流動性は一昔前と比べて大きく高まっている様に感じます。従って、同社が事業を手掛ける転職市場は、今後も規模を拡大していくものと思われます

同業他社ではリクルート、doda、マイナビなどありますが、JACリクルートメントの特徴はミドル・ハイクラスの求人に特化していること。同社の経営戦略でも、事業のターゲットを「専門性が高いポジション」、「ミドルマネージメントからエグゼクティブ(経営幹部)ポジション」、「グローバル関連のポジション」に絞っていることが明記されています。参入障壁はそれ程高くないと思われる業界なだけに選択と集中によるスペシャリスト志向が見て取れます。

事業の特性としては景気への依存度が高い側面があります。後述しますが、コロナ禍で同社業績も落ち込みました。不況になると求人を控える企業が増えるためです。加えて、コロナ禍においては外出自粛などによる営業活動の縮小という特殊要因もあったと思いますが。長期的に市場規模の拡大は見込めるものの、景気には敏感である点には注意しておきたい所です。

業績

売上、営業利益、当期純利益の推移です。2019年までは綺麗な右肩上がりでしたが、コロナ影響で2020年は減収減益となってしまいました。2021年はやや回復する見込みですが、売上、利益ともに2019年には届かず。外的要因があるとは言え、直近はやや厳しいです。リーマンショック時の2008年~2009年も赤字です。業績は景気に左右され易いと言えそうです。

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SBI証券より

 

「稼ぐ力」を測る指標である営業利益率とROEの推移です。営業利益率は概ね20%以上、ROEもコロナ影響が大きかった2020年を除くと20%以上で推移しています。ROE8~10%あればまずまず優秀と言われる所、かなりの高水準です。「稼ぐ力」は高いと言えます。上述の通り、業界自体の参入障壁はそれ程高くないと思いますので、営業利益率、ROEが高水準を維持できるのかどうか、今後の推移は注視していく必要があると思っています。

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SBI証券より

 

財務

自己資本比率は60%台後半~70%台で推移しています。40%以上あれば優良と言われる所、かなりの高水準です。加えて有利子負債ゼロと財務は鉄壁です。

以下はキャッシュ・フローの推移です。ここ10年、営業CFはプラス、2017年、2018年こそ投資CFが大きいもののそれ以外の年は営業CF>>投資CFでフリーCFは安定してプラスになっています。現金が積み上がっていくビジネスです。良いですね。

なお、グラフには出ていませんが、リーマンショックの影響を受けた2008年、2009年は営業CFもマイナスになっています。繰り返しになりますが、景気に左右され易い業態と言えます。そのことは同社も自覚しており、経営方針を「手元預金は事業投資、配当の他、不況期に備えコンサルタントの雇用維持に充てる」としています。人材紹介業は設備投資が少なくて済む反面、優秀な人材の確保は重要課題です。そういった意味では、キャッシュを厚く保有してディフェンス面にも配慮した資産配分かなと思います。

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SBI証券より

株主還元

同社資料から、数値化された明確な株主還元の方針は見つけることができませんでした。

以下は配当実績です。201年以降、2019年までは連続増配、その間に配当金は実に50倍に増えており素晴らしいです。ただ、コロナ影響を受けた2020年は配当維持、2021年は減配の予想となっています。業績と同じく直近は厳しですね。

配当性向は急速に増えています。2020年、2021年はコロナ影響による業績不振のため仕方ない面もありますが、2019年で60%以上に達しています。株主還元に手厚い傾向にはありますが、配当性向の推移には注視しておきたい所です。f:id:loveyuyu:20210212233324p:plain

SBI証券より

株価指標 

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JACリクルートメントの10年チャート(株探より)

 

株価:1,909円
PER:47.49倍
PBR:5.97倍
配当:70円(配当利回り:3.66%)

PER、PBRともに割高です。コロナ影響で業績が落ち込んでいるので、正常に戻ればPERは大きく下がるでしょうが。配当利回りは3%以上あって高配当と言えます。2019年5月の高値以降、大きく下げていましたが、コロナショック以降は株価も戻しています。

総評

「稼ぐ力」が高く、好財務な点は良い所です。終身雇用の終焉を意識するミドル・ハイクラス人材の流動性が転職市場において高まることも同社にとって追い風となりそうです。

一方で、業績が景気に左右され易い点は注意するべき所です。投資する際は、その点を考慮した上で自分の中でストーリー(どうなったら売る、買い増しするなど)を持って臨みたいですね。

株主還元についても、過去には連続増配の実績があった様に、積極的だと思います。ただ、2021年は減配予想となっており、今後の動向には注意が必要です。配当性向〇%など数値目標が無い(見つけられていない)だけに、その辺りの判断に迷う所ではあります。

 

以上、ご参考になりましたら幸いです。

最後までご覧頂き有難うございました。