こんにちは。
決算シーズンですね。12月決算の保有株も一通り決算発表が出ました。先日は、保有する小型株である内外トランスラインの本決算内容を記事にしましたが、今回は、中~大型株の本決算を一気にレビューします。本決算では前期の最終的な業績と、今期の通期業績見通しが同時に開示されます。株価へのインパクトも大きく非常に重要なので個別株を触るのであれば絶対にチェックしておきたい所です。
それでは、いきましょう
JT(2914)
売上は3.8%減、当期純利益は10.9%減。主力の海外たばこ事業は比較的好調ではあるもののネガティブな為替影響を受けています。連続で減収減益と厳しいですね。20年12月期の配当は16期連続の増配がストップするものの154円/株で前年同額。
が、21年12月期は130円/株への減配の予想。加えて、株主還元方針を変更。配当性向75%を目安とします。業績予想の通り着地した場合、130円に減配しても配当性向96%です。「先々更なる減配が待ち受けているのは見え見えじゃないですかー」と多くのホルダーが突っ込みたい所ですね。僕は100株しか保有しておらず、ポートフォリオのうちの5%程度ですので、引き続きホールドの予定です。たばこ事業そのものはディフェンシブな側面がある(不景気だからと言って止める人は少ない)と思っているので、突如として売上が急減したり、今すぐ倒産するリスクは低いと考えているからです。直近の株価下落に対しては狼狽売りを避けつつ、しばらくは静観の方針です。ただ、買い増しはしません。
ブリヂストン(5108)20年12月期3Q
売上14.6%減、最終損益は233億円の赤字となりました。市場環境は3Qから回復基調にある様で、事前に上方修正があった通りの着地となりました。これに伴い、期末配当も前回予想の55円から5円引き上げて60円としました。これにより、年間配当は110円/株(前年実績の160円/株から減配)となります。
21年12月期の業績予想ですが、売上0.5%増、最終利益は2610億円の黒字に転じ、コロナ前の19年12月期の水準に戻る見込みです。20年12月期はコロナ影響で厳しかったですが、持ちこたえてくれました。自己資本比率50%超、キャッシュが分厚い好財務企業なので一時的に業績が凹んでも安心して持ち続けられる銘柄かなと思います。ガソリン車から電気自動車に変わった所でタイヤは必要ですから。車が空を飛び始めたら、その時は売却を検討しますかね。
東海カーボン(5301)
既に売却済ですが、昨年末時点では保有していたので簡単に書いておきます。
売上23.1%減、当期純利益は96.8%減。20年12月期は、中国情勢、コロナ禍、豪雨災害と事業環境は最悪でしたね。EPSは0.94円、何とか黒字で持ちこたえましたね。年間配当は昨年より18円減配となる30円。配当性向は627%と信じられない数字。
21年の業績予想は売上13.1%増、 当期純利益は772.6%増、EPSは41.75円。コロナ前の19年12月期のEPSが150.1円なので当時の水準には遠く及びませんが、やや持ち直す計画です。配当は据え置きの30円(配当性向71.9%)を予定しています。
昨年末から黒鉛電極の価格上昇を背景に買われており、株価は急騰しました。もともと割安高配当と言う理由で投資した銘柄でしたが、PERがとんでもなく高くなっていました。また、減配により配当利回りは2%を切っていました。20年12月期の通期業績が悪いのは分かり切っていましたし、21年12月期の予想がどうなるのか予測できませんでしたが、良くはないだろうと言うのは想像に難しくありませんでした。当初の投資理由(割安高配当)とはかけ離れた姿になってしまったこと、長期保有には適してないと考えたことから、決算発表前に売却しました。売却益52,470円、受取配当金3,900円と幸い利益を出すことが出来ましたし、株主優待の権利も頂くことができました。1年ちょっとのお付き合いでしたが、有難うございました。
総括
昭和電工、東海カーボンの売却により、保有する12月権利の大型株もJTとブリヂストンの2銘柄となりました。この2銘柄は当分ホールドの方針です。
JTは減配&配当方針見直しと言う大きな決断をしました。国内マーケットの縮小は避けようがないので、活路は海外になります。減配により確保したキャッシュを投資に使って再成長して欲しいと思います。
ブリヂストンは事業環境が回復基調にあり、コロナ前の水準に戻りつつあります。配当もいずれは元に戻り、再び増配基調になることを期待します。財務も良いので継続保有の方針です。
東海カーボンは、まだまだ厳しい状況。半面、黒鉛電極の価格上昇を背景に買われており、株価は過熱気味でした。業績が良くないことは分かっていましたので、頃合いと思い決算発表前に売却しました。
以上、最後までご覧頂き有難うございました。
12月決算で言えば、ホテル系REITの問題児?インヴィンシブル投資法人も持っており、たびたび記事にしています。当ブログのネタ銘柄です。
保有銘柄の減配が相次いだ今年の夏の記録です。