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【検証】四季報プロ ピックアップ銘柄(後編)

f:id:loveyuyu:20210328213145p:plainこんにちは。

会社四季報プロ2021年新春号が出ました。今号のピックアップ銘柄は現在絞り込み中ですが、今回は前号のピックアップ銘柄が「その後」どうなったのか、検証したいと思います。 検証の対象は、過去記事で取り上げた10銘柄です。よろしければ、以下の記事もご覧頂ければと思います。

前回から入替え制を採用しており、新たに追加した銘柄数だけ、既存の銘柄を削除しています。よろしければ、過去記事もご覧頂ければと思います。

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後編の今回は、下位5銘柄について検証していきます。

概況

まず集計期間ですが、前回記事の時点(2020年12/22終値)から本記事の執筆を開始した時点(2021年3/24終値)としています。

この間、相場環境は好調と言ってよく、日経平均株価は26,436円⇒28,405円(+7.44%)、TOPIX指数は1,761⇒1,928(+9.48%)と、ともに上昇しました。直近やや下落したものの、日経平均は約30年来となる30,000円の大台を突破し、好調を継続しました。ピックアップ10銘柄の株価は、上昇:9、下落:1となりました。業績の方もコロナ禍の低迷を抜け出し回復基調にある銘柄が多い印象です。 

ライト工業(1926)

株価:1,731円⇒1,866円(+7.79%)

PER:12.9倍、PBR:1.4倍、配当利回り:2.37%

21年3月期(3Q)売上+0.6%、当期純利益+36.7%
21年3月期(通期予想)売上-1.1%、当期純利益+22.8%

 

特殊土木技術を強みとする会社。防災、インフラ整備といった国の「国土強靭化」政策にがっちりはまる、手堅いビジネスが魅力です。3Qの決算発表が2/9にあり、その後の2/26に業績および配当予想の上方修正がありました(上記の通期予想は上方修正後の数値)。配当は前年から5円増配の46円/株(期末のみ)で、8期連続の増配を予定しています。株価も高くなっており配当利回りが下がっていますが、業績安定、好財務なので市場全体が暴落した時に買いたい銘柄です。

 

電業社機械製作所(6365)

 

株価:3,740円⇒3,800円(+1.60%)
PER:9.1倍、PBR:0.85倍、配当利回り:2.65%
21年3月期(2Q)売上+18.0%、当期純利益 黒字化
21年3月期(通期予想)売上9.3%増、当期純利益37.6%増


ポンプ大手5社の一角で官公需に強みを持つ会社。官公庁向けが多く業績は4Q偏重。

昨年3Q時点では赤字でしたが、今期は「官需部門、国内民需部門および海外部門それぞれで大型案件を受注するなど好調に推移した」ため、黒字化するなど大幅に良化しています。ここは4Qで一気に巻き返す形ですね。配当予想は前期実績から15円増配の100円(中間:45円、期末:55円)です。株価は昨年末に4,400円の高値を付けてから短期的には下落基調にあります。指標的にはかなり割安ですし、官公庁向けのビジネスを持っているのが好みで、引き続き注視していきたいと思います。

東京エレクトロン デバイス(2760)

株価:3,040円⇒3,800円(+25.0%)
PER:14.5倍、PBR:1.43倍、配当利回り:2.79%。
21年3月期(3Q)売上+0.7%、当期純利益+37.8%
21年3月期(通期予想)売上+1.9%、当期純利益+18.0%

 

東京エレクトロン系の半導体商社。
2Q時点で減収減益でしたが、3Qできっちり巻き返してきました。通期では増収、二桁増益、配当も20年3月期から18円増配となる108円(中間:40円、期末:68円)を計画しています。世界的に需給がひっ迫している半導体関連銘柄であり、株価の方も好調に推移しています。2月には大台となる4,000円を突破しています。個人的には配当利回りがもう少し欲しい所です。

 

兼松エレクトロニクス(8096)

株価:4,410円⇒3,790円(-14.0%)

PER:14.9倍、PBR:2.06倍、予想配当利回り3.51%

21年3月期(2Q)売上-10.3%、当期純利益-5.7%
21年3月期(通期予想)売上-9.7%減、当期純利益+0.2%


兼松傘下のITベンダー。ITインフラの構築、保守、運用を行っている会社です。
3Qは減収減益。通期予想は減収も微増益で着地する見込みです。年間配当は昨年同額の135円(中間:65円、期末70円)としました。DX推進によるリモートワーク定着など同社にとって追い風となるも、企業の活動制限や業績悪化によるIT投資抑制が一部あったことなどから業績は伸ばせていない様子。ただ、仮想デスクトップに代表される「仮想化」分野は伸びていくのかなとは思っています。この地合いで株価は下げており、高配当になっています。逆張りしない方が良いとは思いますが、事業内容等もう少し深堀したいと思います。

日本ケアサプライ(2393)

株価:1,645円⇒1,761円(+7.05%)
PER:15.9倍、PBR:1.95倍、配当利回り:2.57%

21年3月期(3Q)売上+9.6%、当期純利益+33.9%
21年3月期(通期予想)売上+8.9%、当期純利益+17.1%

 

三菱商事傘下で福祉用具レンタル卸、介護支援を行っている会社。昨年12/17付で綜合警備保障との業務提携の発表がありました。三菱商事が保有する株式の一部を綜合警備保障に譲渡して議決権の43%を三菱商事、32%を綜合警備保障が保有することになります。

1/29に通期業績予想の上方修正があり、減益予想を修正して増益予想に改めました。EPSは96.19円⇒112.63円(+17%)となる見込み。配当予想は昨年同額の46円で据置き。配当性向40%ぐらいですので増配には更なるEPS成長が必要ということでしょうか。長期的に株価は右肩上がりなので、配当利回り3%ぐらいを待って参戦してみたいなと思います。

 

以上、ピックアップ銘柄(下位5銘柄)の検証でした。

四季報プロ500春号は現在読んでいる所ですが、既存10銘柄を上回る良い銘柄に巡り合えることを期待したいと思います。春号のピックアップ銘柄は、別記事で紹介したいと思います。

最後までご覧頂き有難うございました。

 

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