こんにちは。
今年に入って始めたSBIネオモバイル証券(ネオモバ)での単元未満株運用。少しずつポートフォリオを作っており、「じぶんファンド」なるものができていきています。毎月1万円(+Tポイント)を入金して少しずつ株を買い付けてきましたが、7月は2万円、8月は3万円と入金額を増やしています。好決算でも売られる銘柄(特に高PERのグロース株)が多く見受けられる様になり、いよいよ夏枯れ相場突入と言うことで、積極的に買いを進める作戦です。
ネオモバ運用方針
途中で変更することはありますが、ネオモバの運用方針は以下の通り。特に値動きの荒いグロース株への投資に少額で慣れるのが目的です。
・長期投資を前提としつつ、短期的な(機動的な)売買も行う
・グロース株、値がさ株、1株優待銘柄に投資
・集中投資(厳格には決めていないが保有銘柄数は10銘柄以内)
・-10%で損切り
・Tポイント最大限利用
メイン口座で行っているインカムゲインを目的としたバイ&ホールドとは少し異なった方針になります。なお、損切りルールは守られてない(汗)ですね。夏枯れ相場で高PERのグロース株は特に下げがキツいですが、今が買い時とばかりにナンピン買いを連打している始末。ホント、逆張り癖が治りません・・
ネオモバ「じぶんファンド」組入銘柄
さて、ネオモバ「じぶんファンド」の組入銘柄を見ていきましょう。以下が組入銘柄の一覧です。 前回から変更なく、買い増しのみ行っています。
保有銘柄一覧
*16年から黒転したエスプールは4年平均の値を表示
18年に赤字だったセレスは1年成長率のみ表示
FOOD & LIFE COMPANIES(3563)、セレス(3696)、エラン(6099)あたりは好決算にもかかわらず売られましたね。エレコム(6750)も売られましたが、こちらは決算がやや期待外れ(悪かった訳ではないですが)だった様にも思います。それにしてもセレスはPER10倍と割安ですね。過去10年で2回の赤字(12年、18年)を出していること、ポイントサイト「モッピー」や暗号資産取引所の運営といった事業内容から安定味に欠けると判断され敬遠されていることが要因でしょうか(完全に個人的な感想です)。
銘柄選定で重要視する指標は売上・利益成長率(直近1年、および3年、5年のアベレージ)とROEです。また、利益成長率に対してPERが割安であるかどうかも判断材料になりますが、業種や成長ステージなどによってまちまちのため、銘柄ごとに個別に検討することにしています。実際には他の指標や数値には現れない定性要因も見て判断していますが、成長率とROEでふるいにかけて分析する銘柄を絞っています。それから、メイン口座では選好基準の上位に位置付けている財務の健全性(自己資本比率、D/E等)はそこまで重視していません。もちろん好財務であることに越したことはありませんが、レバレッジをかけることで成長を加速できるのであれば、借金を増やしてリスクを取ると言うのも経営判断として妥当性があると考えるからです。特に成長期の会社であればなおさらですね。
いずれにせよ、顧客ニーズがあってビジネスモデルが優秀で、これから更に規模を拡大していけると期待する銘柄に投資したいと思っています。損切りルールは守っていませんが、この銘柄選定の基準がブレることはありません。言い訳がましいですが、自分が欲しいビジネスを長期で保有するスタンスなので短期的な株価の上げ下げは気にし過ぎずと言った所ですかね。
投資手法としては、ネオモバの1株から何回でも投資できる特徴を活かしてチョコチョコ買いを行っています。買値を一発で決める自信が無いので、時間分散をしながら保有株数を増やしていく戦略です。
組入銘柄紹介「MonotaRO」
前回から始めた組入銘柄の紹介です。銘柄コードが若い順と言うことで、今回はMonotaRO(3064)です。保有銘柄に対する理解を深めたいと言う思いがありますが、皆様の銘柄スクリーニングの参考になりましたら幸いです。なお、前回はエスプール(2471)を紹介しました。ご興味ある方は以下の記事をご覧下さい。
MonotaROは、事業者向け工場・工事用、自動車整備用等の間接資材の通信販売を行う会社です。設立は2000年。「工具界のAmazon」の異名の通り短期間で急成長を遂げ、時価総額は1.2兆に上ります。あと、気になっていましたが、社名で大文字になっているMROは間接資材が生産設備の「Maintenance Repair and Operations」のため必要とされる事から来ているとのこと。なるほどです。
従来、顧客にとって非効率であった事業者向けの間接資材販売。これをインターネット等のITを活用することで顧客利便性を高め、利用者(社)数を増やすことによりスケールメリット(規模の経済)を実現し、差別化に成功しています。また、通販・EC業界はAmazon、楽天はじめ多数の競合が存在する所、「事業者向け間接資材」と言う分野に特化することにより過当競争を回避できています。小売業への投資を検討する際、「Amazonとガチンコ勝負していない」ことはポイントの1つと考えていますが、ここはその条件をクリアしていると言えます。米国株ではホーム・デポ(HD)、コストコ・ホールセール(COST)を投資対象としてウォッチしています(まだ保有していません)が、この2銘柄もそうです。前者は取り扱う商材、後者はビジネスモデルの面でAmazonとのガチンコ勝負を回避できていると考えています。
脱線しました。以下がMonotaRO(単体)の売上推移です。長期にわたって高成長を続けてきたことが分かります。更に、2020年の売上が1,500億円、2021年は1,800億円(計画)と直近でも高い成長を維持しています。なお、同社資料によると市場規模は5~10兆円。莫大な潜在需要が残されており、成長の余地はまだまだありそうです。
MonotaRO_2021年12月期 第2四半期 決算概要より
MonotaROの主な競合ですが、 訪問工具商・金物屋・自動車部品商・インターネット通販サイトなどです。競合(従来の取引業者)と比較して効率性・利便性で優り、既に顧客の囲い込みは成功していると言えるでしょう。また、インターネット通販サイトとは扱う商材が異なるため、ガチンコ勝負を回避できていることは上述の通り。独自のフィールドでの地位(先行者利益)と規模の経済を活かせるため、後続の参入障壁も高いと考えます。利益率やROEと言った経営指標の高さにもそれが表れています。
運用損益
最後にネオモバのポートフォリオ損益です。
夏枯れ相場で保有株は全て含み損になりました。グロース株は値動きが激しく、セレスやエラン、エレコムは売り込まれました。少額なので精神的に落ち着いていられますが、投資額が今の10倍、100倍となると冷静でいられるかどうか・・・
ただ、始めてみないと分からないこともあると思います。そう言えば、ネオモバで5株だけ保有しているエスプールから株主通信が送られてきました。単元未満株でも送ってくれるんですね。バリバリ成長を続けるエスプールですが、社長さんのできる男感もハンパないですね。そして、株主通信を通じて得られた情報もありました。社風や社員のモチベーションなど、数値には現れない定性情報ですね。
言いたいことは、気になる銘柄をとりあえず買ってみる。そして、その銘柄について深く知る。僕はその順番が良いと思っています。ある程度の下調べは必要ですが、実際に保有してみると、その銘柄に対する感度が高まります。結果、より質の高い情報が手に入ると思っています。ネオモバならそれが少額から始められる訳ですから、利用しない手は無いですね。
以上、ネオモバの運用状況でした。
最後までご覧頂きありがとうございました。