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【保有株】システム情報 21.9期3Q決算レビュー

こんにちは。

決算シーズンも終わりましたね。

中小型株を中心に保有株の決算レビューを書いていますが、保有銘柄数が増えるにつれて記事数も多くなってきます。7月末から続いた決算レビューも今回を含めて残す所あと2記事。書いている身としては、ようやく終わりが見えてきた所です。いつもご覧頂いている方には、もう少しお付き合い頂ければ幸いです。

さて今回は、システム情報(3677)の決算レビューです。長期的に業績が伸びていますが、ここ1年ほど株価は下がり続けていますね。昨年4月以降、コロナ禍によって案件の凍結・遅延が発生するなど業績に影響を受けている様です。そろそろ上方修正・増配のアナウンスが欲しい3Q決算ですが、結果はどうだったでしょうか。

システム情報(3677)について

システム情報は独立系システムインテグレータ(SI)です。業務アプリケーションの設計・開発・維持、その他ITソリューション、コンサルティングなどを行っています。金融、流通・サービス、製造、通信、官公庁と顧客範囲は多岐にわたります。時価総額は213億円と規模の小さな会社ですが、11期連続増収・10期連続増益を見込んでおり、上場以降6期連続増配と素晴らしい実績を持つ銘柄です。さらに、当期利益の5年平均成長率は29.5%と成長性も高いです。自己資本比率67.7%と好財務、営業CF>>投資CFで現金が積み上がっていく事業構造も魅力です。

2020年4月にテレワーク・クラウド・サービスTelekumo(テレクモ)の提供を開始して以降、一時的に株価は大きく上昇しました。ただし、同年7月に高値を付けて以降、1年以上にわたって下落を続けています。7月時点は予想PERが30倍以上まで買われましたが、徐々に下落してコロナ禍前の水準(株価:1,000円割れ、PER:24~25倍)になったタイミングで保有を始めました。逆張りになりますが、コロナ禍で加速した働き方改革・DX関連で成長を続けている銘柄なので、長期的には報われると思っています。

決算内容 

 

21.9期3Q業績(実績)

売上−1.4%、営業利益+7.0%、最終利益+3.7%

 

減収増益です。

要因としては、

当第3四半期連結累計期間においては、大型案件の凍結、延伸の影響が残ったことや、対面での営業活動自粛を余儀なくされ、受注獲得にも影響が出たこと等から売上は伸び悩みました。しかし、利益面につきましては、好採算案件の受注に努めたことや、販管費の抑制等により、前年同期比プラスを確保しました。(システム情報「2021年9月期3Q決算短信」より)

としています。顧客企業のIT投資への消極的姿勢と言う外的要因による減収を経営努力でカバーしたと言うことですね。以下は今期2Qの決算説明資料ですが、コロナショックで落ち込んだ利益、利益率が徐々に回復してきていることが分かります。因みに、資料には記載されていませんが今期3Qは営業利益364百万円、利益率11.55%となっており、昨年同四半期と比べてやはり回復しています。事業環境が良化してきていることが伺えます。

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システム情報_2021年9月期2Q決算説明資料より

 

通期予想は以下の通り変更なし。

21.9期通期業績(予想)

売上+1.8%、営業利益+4.1%、最終利益+2.5%

EPS:44.50円、1株配当:16円
 

通期では小幅ながら増収増益、10期連続の過去最高益を達成する予想です。また、未定としていた配当予想を開示、昨年据え置きの16円としました。こちらは残念ながら、増配ストップと言う形になります。同社は配当方針を「配当性向35%」としています。現在の予想で着地したとして配当性向35.9%、4Qで通期業績の上方修正があれば・・・と言った所でしょうか。

決算後、株価は大きく下げています。外的要因があるとは言え、成長鈍化(前期、今期は成長率が低下)が嫌気された形でしょうか。加えて連続増配がストップすることも影響していると思います。とは言え、凍結・延伸のあった案件も再開してきている様ですし、DX関連は息の長いテーマとして考えていますので、短期的な上げ下げには動じず、じっくり買い増しの方針です。

 

以上、システム情報の決算レビューでした。

最後までご覧頂き有難うございました。

 

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