こんにちは。
毎号読んでいる会社四季報プロ2021年秋号を購入しました。
最新(秋)号については、現在チェックしている所なのでピックアップ銘柄の更新は先になりそうですが、今回は以前のピックアップ銘柄が「その後」どうなったのか、検証したいと思います。 検証の対象は、以下の記事で取り上げた10銘柄です。入替え制を採用しており、新たに追加した銘柄数だけ、既存の銘柄を削除しています。銘柄を入れ替えることでクオリティの高いラインナップにしていきたいと思っています。皆様の銘柄スクリーニングの参考になれば幸いです
今回は前編として、個人的な本気度で上位5銘柄について検証していきます。
概況
まず集計期間ですが、前回記事の時点(2021年6/18終値)から本記事執筆時点(2021年9/21終値)としています。この間、夏枯れ相場からの9月初旬からの首相交代による経済政策への期待による急騰、そして今般の中国恒大集団の経営悪化懸念による反落と、ジェットコースターの様な相場でした。日経平均株価は28,964円→29,839円(+3.02%)、TOPIX指数は1,946→2,064(+6.06%)となり、結果的には新首相誕生への期待感からの株価が上昇した相場環境でした。
この様な相場環境の中、ピックアップ10銘柄の株価は、上昇:7、下落:3となりました。20%以上上がっている銘柄が3つもありました。すべて前編(今回)で登場しますよ。
では、見ていきます。
日本エス・エイチ・エル(4327)
株価:2,853円⇒2,706円(−5.15%)
PER16.2倍、PBR2.9倍、配当利回り2.81%
21.9 3Q(実績)売上+13.4%、営業利益+12.1%、最終利益:+13.3%
21.9 通期(予想)売上+10.6%、営業利益+4.5%、最終利益:+3.9%
採用や人事評価の診断ツールと人事コンサルを行う会社です。新卒向け適正テストのWeb版が伸びるなど、コロナ影響はほぼ無いと言えるでしょう。
21.9期の3Qも好調で、7/30には通期業績予想の上方修正が発表されました。事前の予想通りでしたね。なお、上方修正後の予想値でも進捗率99.2%(最終利益ベース)ですから、再度の上方修正&増配まで期待してしまいます。同社の有価証券報告書を見てみますと、業績に季節変動があり2Q、3Qの数値が最も高くなる旨記載がありますが、過去実績から4Qが赤字になる様なことは無いと見ています。
安定成長で更なる増配も期待できますし、ROEなどの収益性を示す指標も高水準を維持していますね。ここ数ヶ月で株価は調整していますが、仕込み時かなと思って監視を続けています。配当利回り3%まで待てるかどうかですね?
三協フロンテア(9639)
株価:3,955円⇒5,210円(+31.73%)
PER10.0倍、PBR1.5倍、予想配当利回り3.07%
22.3 1Q(実績)売上+13.9%、営業利益+58.1%、最終利益:+70.7%
22.3 通期(予想)売上+7.5%、営業利益+11.0、最終利益:+13.3%
仮説ハウスのレンタル、販売でトップ級。個人的に好みのニッチな分野でNo1を目指せる企業です。コロナ影響で工事中止、延期の影響はあったようですが、3密対策やテレワークで新たな需要が増加。
今期の業績は絶好調の出だしで、1Qからいきなり通期業績予想の上方修正&増配を発表しています。前述のコロナによって生まれた新たな需要に加え、ワクチン接種会場、東京五輪など一時的な需要も取り込めた様ですね。素直に買っておけば良かったです。
8期連続増益、6期連続増配とクオリティの高い銘柄ですが、指標的にはまだまだ割安水準です。株価が上がってしまいましたが、諦めずに監視を続けたいと思います。
アルプス技研(4641)
株価:1,978円⇒2,077円(+5.00%)
PER13.9倍、PBR3.1倍、配当利回り3.61%
21.12 2Q(実績)売上+7.4%、営業利益-3.0%、最終利益:+8.8%
21.12 通期(予想)売上+11.9%、営業利益+9.9%、最終利益:+0.1%
正社員技術者の派遣大手。5G関連など半導体向けの技術者派遣が伸長。EPSは8期連続で増加、8期連続の増配中と素晴らしいです。
21年12月期2Qも増収・増益。営業利益がマイナスになっているのが気になります。通期予想は増収・微増益。2Q終了時点で最終利益は通期予想に対して進捗率50.7%ですからサプライズ無く計画通りですね。21年12月期の配当予想は前年据え置きの75円となっていますが、9連続増配も期待したい所。好財務でROE、ROAともに高く資本効率も良いですね。
エーアイティー(9381)
株価:998円⇒1,239円(+24.1%)
PER14.3倍、PBR2.4倍、配当利回り3.55%
22.2 1Q(実績)売上+22.1%、営業利益+71.8%、最終利益:+49.4%
22.2 通期(予想)売上+15.7%、営業利益+22.8%、最終利益:+17.8%
関西地盤の国際貨物運輸業で、主力は日中間の海上輸送。何かと話題の海運業ですね。
今期もコロナ特需が継続、大幅な増収・増益の出だしで、1Qからいきなり上方修正を発表しています。
業種的にはシクリカル銘柄に分類される海運業に属していますが、業績は堅調に推移しており、長期的には割と綺麗な増収・増益トレンドにあります。配当は記念配当を出した15年→16年で減っていますが、普通配当ベースでは10年以上にわたって非減配を続けています。素晴らしいですね。
東京エレクトロン デバイス(2760)
株価:5,750円⇒8,580円(+49.21%)
PER:18.1倍、PBR:3.0倍、配当利回り:2.21%
22.3 1Q(実績)売上+44.1%、営業利益+140.3%、最終利益+326.8%
22.3 通期(予想)売上+7.5%、営業利益 開示なし、最終利益+40.0%
東京エレクトロン系の半導体商社。
今期は絶好調の出だしです。9/6には上期業績予想の上方修正&中間配当の増配の発表がありました。通期でも上方修正を期待したいと思います。
なお、株価は前々号(半年前)から2.2倍に膨れ上がっています。
半導体株強えーー!
ピックアップした時点で拾っておけば良かったーーと思っても後の祭りですね。ま、弱小チキン投資家あるあると言うことで・・・
以上です。
後編もご期待頂ければと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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