こんにちは。
今回は、保有株であるモーニングスター（4765）の決算内容を振り返りたいと思います。増収増益・増配を続けており、高配当、株主優待の楽しみもある銘柄です。長期保有の方針で、業績良ければ買い増しも考えていますので、年4回の決算発表は欠かさずチェックしています。
それから、社長の朝倉さんが熱く語る決算説明動画は、同社の事業戦略・概況や業界動向の理解、投資のヒント、さらにプレゼンの勉強に役立つので毎回楽しみにしています。今回は、アップルのレギュレーション変化によりWeb広告は今後厳しくなるのではないかとのコメントが特に印象深かったです。株主の方もそうでない方も、投資に興味のある方なら朝倉さんの動画は一見の価値あるかと思います。ご興味ありましたら以下URLからご覧ください。
モーニングスター株式会社 4765・東証一部 2022年3月期 第2四半期決算説明会/東京 2021年10月26日（火） (morningstar.co.jp)
モーニングスターの1Qは好調なスタートでした。2Q決算はどうだったでしょうか？見ていきたいと思います。
モーニングスターについて
モーニングスターは、SBI傘下で投資信託の格付けを中心とする金融情報の提供、投資信託の運用などを行っている会社です。「貯蓄から投資へ」の国策にガッチリはまるビジネスが魅力です。加えて、利用者が増えるだけ利益が積み上がっていくストックビジネスを保有しており、安定的な業績が期待できると考えています。日本の家計の金融資産は約1,900兆円、その半分が預貯金として眠っているそうです。この一部でも投資に向かえば・・・同社ビジネスの追い風になること間違い無しです。
業績は長期的に好調で、12期連続で増益・増配を続けており優良銘柄と言えますね。株価指標は以下の通り。指標面ではやや割高でしょうか。
株価：527円（21年10月26日終値）
配当：未定（配当利回り－％）
PER：32.53倍、PBR：3.93倍
決算内容
10/26に22.3期の2Q決算が発表されています。
22年3月期 1Q業績（実績）
売上＋8.9%、営業利益＋13.9%、最終利益＋3.9%
増収増益ではあるものの、2桁の増収・増益でスタートした1Qと比べて2Qはややペースダウン。決算短信には主要因として以下3点の記載がありました。
- 株式新聞の紙媒体休刊
- 新型コロナ禍によるセミナー減少
- ゴメス・コンサルティング事業の譲渡による売上減
ペースダウンは事業戦略上の要因および一過性の要因によるものと捉えて良さそうです。なお、売上全体の70%以上を占める主力のアセットマネジメント事業（投信運用）は好調です。私募投信、公募投信ともに順調に残高が積み上がっており、売上も25.2％増と伸びています。ストックビジネスでもある主力事業が好調なことは何よりです。
中間配当は既に案内の通り、昨年より0.5円増配の8円。配当性向はほぼ100％なので、利益が落ちた時には減配を覚悟しておく必要がありますね。
モーニングスターの配当推移_モーニングスター22.3期決算説明資料より
通期業績予想の見通しは引き続き開示されず。ただ、2Qを増収増益で通過しており通期でも期待して良いのではないかと考えています。「増益を続けることで増配をしていく」と言うのは朝倉社長が常々言っていることですので、増配にも期待したいとおもっています。
プライム市場の適合基準を満たすため立会外分売を実施
決算発表と同時に、
- プライム市場への申請
- 立会外分売の実施
についてアナウンスがありました。
2022年4月に再編される東証の市場区分の1つ。プライム市場、スタンダード市場、グロース市場のうち最上位で、海外の機関投資家などが投資対象とする大企業向けの市場。従来の東証一部より上場基準が厳しい。
企業などの大株主が、所有する株式を取引時間外に多くの投資家に売却する取引方法。新規株主を増やす、流通株式数を増やすことで流動性を高めるなどの目的で実施される。
現状、流通株式比率がプライム市場適合基準にわずかに届かない様です。そこで、親会社のSBI HDが保有株式を売り出し、流通株式比率を高めることになります。プライム市場への申請と言う前向きな要因ですので、短期的には分かりませんが長期では株主価値の向上に繋がるものかと考えています。立会外分売やったことないので応募してみようかなとも思っています。
最後までご覧頂き有難うございました。
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