こんにちは。
決算シーズンも終盤です。中小型株を中心に保有株の決算レビューを書いていますが、保有銘柄数が増えるにつれて記事数も多くなってきます。引き続き、お付き合い頂けますと幸いです。
さて今回は、保有株であるイエローハット(9882)の決算レビューです。長期的に業績・株価・配当が伸びている好財務のバリューグロース株として投資しています。1Qはコロナからの復調が鮮明で大幅増益のスタートでしたが、2Qはどうだったでしょうか。
イエローハット(9882)について
イエローハットは、CMなどでお馴染みのカー用品販売2位の会社です。居抜き物件中心の出店戦略に特徴があります。若者のクルマ離れなどにより、カー用品業界は厳しいのかと思いきや、リーマンショック以降、長期的に増収増益トレンドにある会社です。同業首位はオートバックスセブン(9832)ですが、月足チャートが綺麗な右肩上がりになっているイエローハットの方が個人的には好みです。
昨年は、上期はコロナ影響を受けつつも、下期は日本海側を中心とした寒波の影響で冬用のカー用品が好調で巻き返しました。結果、売上・利益ともに過去最高、11期連続の増配と素晴らしい成績を残してくれました。そして、今期は12期連続増配の予想となっています。
決算内容
22.3期2Q業績(実績)
売上−1.9%、営業利益−5.6%、最終利益−4.7%
ロケットスタートの1Qから一転、減収減益となりました。
要因として、新型コロナ感染症のピーク時期のズレ(昨年は4-5月=1Q、今年は8月=2Q)、ドライブレコーダーの反動減が挙げられていました。特に今四半期は外出自粛期間が長期化したことにより、同社が力を入れている高単価商品(タイヤ、カーナビ)が低調だった影響が大きそうです。
なお、参考ながら「収益性認識に関する会計基準」適用前の数値で比較すると、ほぼ前年並みと言った所です。
通期予想は以下の通り変更なし。
22.3期業績(予想)
売上+2.0%、営業利益+4.0%、最終利益+11.2%
EPS:205.91円、1株配当:58円(配当性向:28.2%)
ここの業績は下期偏重、そして気候に左右されますので、これからが勝負です。ドラレコやカーナビなどの高単価商品のほか、車検を始めとした整備事業に力を入れていますが、やはり冬用タイヤの業績寄与が大きいんですね。
通期の配当予想は2円増配の58円で変更なし。12期連続の増配を目指します。増配を続けながらも配当性向は30%以下で推移しており、無理なく増配を継続できていることが伺えます。
長期保有には良い銘柄だと思っていますが、下期の展開が読みにくく買い増しにくい展開ですかね。決算を受けて相応に株価は下がっていますが、とりあえず様子見です。
以上、イエローハットの決算レビューでした。
最後までご覧頂き有難うございました。
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