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【保有株】好決算で株価上昇! TAKARA & COMPANY 22.5期2Q決算レビュー

f:id:loveyuyu:20220108122037p:plainこんにちは。

今回は、保有株であるTAKARA & COMPANY(7921)の決算内容を振り返りたいと思います。TAKARA & COMPANYは数少ない5月決算の優良銘柄であり、3、6、9、12月に偏りがちな配当月を分散する目的もあり保有しています。

TAKARA & COMPANYについて

TAKARA & COMPANYは、傘下に上場企業向けディスクロージャー・IR支援事業大手の宝印刷などを持つ持株会社です。2019年12月に持株会社に移行し、同時に商号を宝印刷からTAKARA & COMPANYに変更しました。時価総額は約230億円と規模の小さい会社ですが、今後の伸びに期待したい所です。

ディスクロージャー・IRとは企業が株主や投資家向けに経営状況、財務状況などの情報発信を行う活動のことで、決算情報の開示などがそれに当たります。上場企業は四半期毎に財務・経営状況を開示することが法律で定められており(法定開示)、定期的な収益が見込めるビジネスモデルです。また、今年行われる東証再編・コーポレートガバナンスコードの改訂もビジネス機会になると思います。加えて、同業界はTAKARA & COMPANYおよびプロネクサス(7893)の2社がシェアを分け合う複占状態にあります。定期的な収益が見込める上に競合が少ない(=それだけ参入障壁が高い)理想的な事業環境だと思っています。以下の業績推移がそれを物語っています。

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TAKARA & CO_個人投資家向け説明資料(2021年11月27日)より

 

今後は通訳・翻訳事業を成長領域に位置付けて伸ばしていく計画です。21.5期から2020年に買収したサイマル社(通訳・翻訳セグメント)の売上寄与が始まりました。残念ながらコロナ感染拡大により対面での会議が激減したことが影響して昨年はセグメント赤字となりました。ただ、リモート会議の定着に加えて遠隔同時通訳プラットフォーム「interprefy」遠隔同時通訳プラットフォーム/SIMUL×interprefy)をリリースしたこともあり、セグメント利益は回復基調にあります。「interprefy」は日常的なリモート会議から大型イベントまで利用機会があり、顧客の手間・コストの大幅ダウンを実現できるサービスで今後の伸びに期待している所です。

以下が中期経営計画です。2023年に売上高300億円(21.5期対比+21.5%)、最終利益19億円(同+18.8%)を計画しています。急激な成長と言う訳ではありませんが、安定成長と言えるかと思います。営業利益率、ROEは二桁で安定推移を目指して頂きたい所。

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TAKARA & CO_個人投資家向け説明資料(2021年11月27日)より

22.5期2Q決算内容

昨年12/28に決算発表がありました。

22.5期2Q業績(実績)

売上+3.0%、営業利益+43.5%、最終利益+58.3%

上期は増収、大幅増益での折り返しとなりました。

売上に関しては、1Qが減収スタートだったものの2Qから増収に転じました。実は、1Qが減収だったのには明確な理由があります。これについては前回(1Q)の決算レビュー記事で以下の様に書いていますので引用しておきます。

昨期(21.5期)1Qは、コロナ影響で3月決算の顧客企業の株主総会の開催時期が後倒しになったため、(本来なら20.5期4Qに計上されるはずの)関連製品の売上が期ズレで計上されており下駄を履いた状態。

(中略)

これを考えると、悪くないスタートかなと見ています。

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要するに、昨年1Qは異常値だったと言うことです。前回の決算発表(9/30)以降、株価は軟調に推移しましたが、個人的にはあまり気にしていませんでした。むしろ買い増しの好機と捉え、100株だけですが追加することができました。

 

大幅増益の要因ですが、昨年は赤字になっていた通訳・翻訳事業が大幅に回復してきていることです。残念ながら、

のれん及び無形固定資産の償却の影響をカバーするには至らず・・・(同社「決算短信(22.5期2Q)」より)

2Q終了時点でもセグメント赤字となっています。ただし、

新型コロナウイルス感染症の影響は残ったものの、経済活動正常化の動きにあわせ、通訳事業では対面とオンラインの組み合わせによるハイブリッド型会議、また翻訳事業では機械翻訳を含むAI事業等への資源投入効果も表れ、前年同期に比べて大幅に回復しました。更には市場再編等の動きもあり、ディスクロージャー・IR関連の翻訳事業は順調に売上が伸びています(同社「決算短信(22.5期2Q)」より)

なかなか強気なコメントと読み取れますね。黒字化は時間の問題では無いかと見ています。

 

続いて通期の業績予想です。

22.5月期通期業績(予想)

売上+4.9%、営業利益+3.4%、最終利益+3.7%

EPS:129.69円、1株配当:58円(うち特別配当4円)

 

通期の業績予想に変更なし。上期の大幅増益にもかかわらず、かなり保守的です。

ただし、2Q終了時点で通期の業績予想に対する進捗率81.2%(最終利益)と上方修正は時間の問題かと。なお、ここは業績の季節変動があり、1Qと4Q の売上が高くなる傾向にあるので、気を抜かず今後の動向にも注視しておきたい所です。

 

以上、TAKARA & COMPANYの決算レビューでした。

1Qの決算発表(9/30)以降、株価は軟調でしたが今回の決算発表を受けて株価も大きく上昇しました。バイ&ホールドの方針なのでトレードで儲けるつもりはありません(決算ギャンブルみたいなこともやりません)が、結果的に安く拾えて良かったなと思います。やっぱり個別株を触るなら決算チェックは重要ですね。

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TAKARA & COの日足チャート_決算発表後に株価上昇! 「株探」より

最後までご覧頂き有難うございました。

 

関連記事です。

TAKARA & COMPANYの銘柄分析です。 

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同社の様に安定感のある銘柄はジュニアNISAで長期保有するのに向いていいると思います。

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TAKARA & COMPANYは5月末権利でカタログギフトのカタログ優待が貰えます。優待月の分散にも良いですね。

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