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失敗から学ぶ! 2021年にネオモバで損した銘柄

こんにちは。

昨年から始めたSBIネオモバイル証券(ネオモバ)での単元未満株運用(「じぶんファンド」)。今回は、昨年にネオモバで損した銘柄について書いてみたいと思います。失敗から学ぶことは多いと思います。この記事が何か(反面教師的に)投資のヒントになれば嬉しいです。また、人の失敗は蜜の味でもあります。ただただ楽しんで頂くのもありかと思います。

ネオモバ運用方針

毎度繰り返しになりますが、ネオモバでの運用方針は以下の通り。特に値動きの荒いグロース株への投資に少額で慣れるのが目的です。なお、損切りルールは守られておらず、運用方針から削除します。

 

・長期投資を前提としつつ、短期的な(機動的な)売買も行う

・グロース株、値がさ株に投資

・集中投資(保有銘柄数は10銘柄以内)

-10%で損切り

・Tポイント最大限利用

 

僕は主にNISA口座(家族名義含め)で投資していますが、実はNISA制度は諸刃の剣。配当含めた運用益が非課税になる反面、損失を出しても損益通算することができません。要するに、「税金計算上は利益も損失も無かったことになる」と言うことです。従って、NISA口座で大幅な損失は避けたい所です。故に手堅いバリュー(増配、成長、大型)株メインの布陣としています。「勝つことよりも負けないこと」、下方硬直性を重視した運用と言えます(もちろん100%そうなるとは限りませんが)。

上にも下にも大きく動くグロース株に関しては、ちょこちょこ買いが有効だろうと言うことで、1株から買えるネオモバに口座開設する運びとなりました。仮に損失を出しても損益通算ができること、NISA枠に収まりきらない(単元買うには資金的にも厳しい)値がさ株へも投資できることも魅力です。

2021年の運用状況

まず、2021年のネオモバでの運用状況を振り返ります。

前述の方針に従い、グロース株11銘柄を取引しました。うち9銘柄は継続保有、2銘柄は撤退(損切り)となっています。利益確定はありません。

 

長期投資が前提(トレードで儲けるスタンスではない)なので、売買した銘柄数は少ないです。事前の調査はしっかり行った上で投資判断をしている(銘柄選びに時間を掛けている)ことも銘柄数の少なさに繋がっていると思います。少額と言えども銘柄選びの手は抜いていないと言うことです。そうじゃないと練習にならないですから。

 

では、2021年にネオモバで損した銘柄を見ていきたいと思います。

エムスリー(2413)

損した銘柄1つ目は、エムスリー(2413)です。

高PERのグロース株は市場の期待を(時には過剰に)株価に織り込んでおり、その期待が剥がれ落ちた時にはキツイ下げに見舞われます。特に2021年後半はグロース株が売られる局面が多く、2022年に入ってからもその傾向は続いています。2020年のスター銘柄として知られるエムスリーですが、2021年は1年間通して下げ続けました。1月に付けた高値からほぼ半値になってしまっています。あーこわっ(汗)

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エムスリーの月足チャート_2021年は怒涛の下げ 「株探」より

 

僕はと言うと、エムスリーをリバウンド狙い(逆張り)で買ってみましたが、ずるずる下げる株価に嫌気がさして程なく撤退しました。取引履歴としては以下の様になっています。一応、この頃は損切りルールが機能していた様です。

  • 買2/8(9,050円)⇒売3/5(7,837円) -13.4%
  • 買4/15(8,094円)⇒売5/12(7,216円) -10.8%

 

合計で2,091円の損失です。当時はまだ遊び感覚で1株だけだから良かったものの、1単元(100株)だと20万円の損失ですから、冷静な判断が下せたかどうかは分かりません。因みに、当時は以下の様な記事を書きましたが、今では必ずしも逆張りを悪手とは思っていません。

www.loveyuyu-dividend.com

 

逆張りに対する現在のスタンスは以下。これはナンピン買いにも通じる所があります。

  • 「価格」を見て値ごろ感でする逆張りは悪手
  • 投資先の「価値」を理解した上での逆張りはアリ(ただし条件付き)

当時の逆張りは前者でしたので、結果として撤退は正しい判断だったと思います。なお、条件付きとしているのは、①買い増し余力を十分に残していること、②買い増した結果、ポートフォリオに占める割合が大きくなり過ぎないこと、の2点は必ず守ると言うことです。

色々と考え勉強し、実践しているうちに当時とは考え方も変わってきましたね。そして、自分の中で投資の軸ができてきているのを実感しています。もちろん、どちらが正しい、間違っているなどと主張するつもりは毛頭ございません。あくまでも初心者マークを付けて走っている一個人投資家が、現在考えていることとして捉えて頂ければと思います。

 

因みに、次の例ではその考えが仇となりました・・・

エレコム(6750)

損した銘柄2つ目は、エレコム(6750)です。

こちらも昨年1年間はずっと下げていますね。直近やや戻していますが、一時は最高値の半値になりました。あーこわっ(2回目)

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エレコムの月足チャート_下がり続けた2021年 「株探」より

 

エレコムに関しても、やはりリバウンド狙いの逆張りです。そして株価下落に合わせてナンピン買いを連打しました。エムスリーと違ったのは以下の2点です。

  • 指標的にエムスリーほど割高では無かったこと
  • 単価が安く、ナンピン買いの余力を十分確保できていたこと

取引履歴を見ると、5/14から買い始めています。長期移動平均線をやや下抜けた頃ですね。2020年末までの綺麗な右肩上がりの株価チャートから、ここらでリバウンドするだろうとの思惑があったことが透けて見えます(自分で分析していて恥ずかしいです)。いつか上がるだろうと期待してナンピン買いを続けて半年、株価は一向に上がらず11月の決算発表を迎えます。ここで悪決算&下方修正が出て翌日に大きく下げた所でギブアップ。保有期間と売買代金は以下。

5/14(1,877円)⇒11/10(1,500円) -20.1%

 

合計で5,484円の損失となりました(当時の記事は以下)。

www.loveyuyu-dividend.com

 

結果的に、

20%の損失を出して撤退!でth

 

「いや、エムスリーの反省が全然活かされてへんやん。」との突っ込みがあることは甘んじて受け入れます。ただ、「価格よりも価値」を意識して投資したことは紛れもない事実です。実際、経営指標は優秀な部類に入る会社だと思います。決算説明資料ではROICを開示して同業他社との比較をするなど、IR活動も好感の持てる銘柄でした。指標的に割高でも無かったし。

 

でも握力が保たなかった・・・

では何が足りなかったんでしょうか?

 

振り返って考えると、同社のビジネスモデル、ひいては競争優位性について腹落ちするレベルまで理解を深めることができなかったのが要因ではないかとの結論に至りました。投資先の株価が下落している時、どうしても投資先が稼ぎ続けられるのかどうか(=ビジネスモデル、競争優位性)、懐疑的になります。手放してしまったと言うことは、株価下落を乗り越えるだけの理解が足りていなかった。要するに準備不足だったと言うことです。

 

結局、定量的な指標だけでは会社の「価値」は計り切れない。定性的な情報も併せて吟味していく必要があると痛感しました。

保有銘柄

最後に、「生き残っている」と言っても良い保有銘柄です。

利益成長率とROEを重視していますが、定性面(ビジネスモデル、競合他社など)も加味した上で投資判断をしています。この所グロース株は売られていますが、果たしてグリップし続けられるかどうかですね。

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保有銘柄一覧_*16年から黒転したエスプールは4年平均の値を表示

 

業種、内需/外需、時価総額などの分散を意識した結果、上記ラインナップとなっています。テーマ的にも以下の通り、息の長いテーマで成長を期待できる銘柄への分散を意識しました。

  • 防災、国土強靭化 ⇒ショーボンドHD
  • 人材、就労 ⇒エスプール
  • 暗号資産、トークンエコノミー ⇒セレス
  • 半導体 ⇒トリケミカル研究所
  • 少子高齢化 ⇒エラン

 

上限まであと1枠を残していますが、最後の1枠はHOYA(7741)で行こうかと考えています。精密機器セクター(主力事業は眼鏡レンズ、半導体用マスク基盤)、TOPIXコア30に選ばれている大型グロース株です。内需系が多いと感じていたので、グローバル企業を迎え入れたいなと。テーマとしては半導体、ヘルスケア・医療など。特にヘルスケア・医療については人類の永遠のテーマと言っても良く、是非持っておきたいと思っていました。

古くからポートフォリオ経営を実践し、6名の取締役のうち社外取締役が5名(全てが経営経験者)と経営面でも非常に進んだ会社です。長く同社を引っ張ってこられた鈴木CEOの退任が発表されましたが、「小さな池の大きな魚」となる強い事業を育てると言う方針は引き継がれるのだと思います。

 

統合報告書に同社の経営戦略等が書かれており、非常に勉強になりました。ご興味ありましたらご覧下さい。

HOYA株式会社 | IR情報 | IR資料室 | 統合報告書

 

以上、ネオモバの運用状況でした。

この失敗を投資のヒントに役立てて頂けますと幸いです。

 

最後までご覧頂きありがとうございました。