こんにちは。
保有株については、四半期ごとの決算発表を必ずチェックするようにしていますが、銘柄数が増えてくるとピーク時はなかなかの読み込み量になります。昨年末から正月休みを挟んで2、5、8、11月決算銘柄の決算発表が続いていましたが、それもひと段落しました。1月後半からは3、6、9、12月決算銘柄の決算発表が始まるので、束の間の休息となります。
今回は、保有株であるビックカメラ(3048)の22.8期1Q決算を振り返りたいと思います。1年のスタートに当たる1Q決算は特に気になりますが、果たしてどうだったでしょうか?
ビックカメラについて
家電量販店の大手。傘下にコジマ(7513)。
家電量販店での売上順位ですが、親会社のビックカメラが2位(8,340億円)、子会社のコジマが8位(3,000億円)となっています。同業1位はヤマダHD(1兆6,000億円)。ここは傘下に家具(大塚家具)や不動産(ヒノキヤグループ)の会社を持っていることもあり、売上規模で見ると圧倒的となります。因みに、今ではビックカメラ傘下のコジマもかつては売上トップの時代がありました。業績のどん底は大幅赤字を出した2012年です。その頃にビックカメラ傘下となり、2016年以降は安定的に黒字を出せるまでに変わっています。
ビックカメラはターミナル駅など都市部への出店が中心、対してコジマは郊外への出店が中心で、コロナ禍においてはグループ全体として店舗の立地による分散効果が発揮されました。
ビックカメラの株主優待
ビックカメラ 22.8期1Q決算
1/13に1Q決算が発表されています。
売上-10.8%、営業利益-41.7%、最終利益-42.8%
※22.8期より新会計基準が適用される関係で、前年対比での増減率は開示されていませんが、参考データとして同社開示の決算参考資料を基に計算した数値を入れています。
大幅な減収減益となりました。
昨年同期はコロナによる巣ごもり需要があり、今四半期はその反動減が大きかった様です。ほとんどの品目で前年割れとなっており、厳しさが伺えます。
続いて、今期の業績予想です。
売上-3.4%、営業利益-13.8%、最終利益+0.4%
EPS:50.02円、1株配当(予想):15円(配当性向:30.0%)
※22.8期より新会計基準が適用される関係で、前年対比での増減率は開示されていませんが、参考データとして昨年の決算発表資料から計算した数値を入れています。
前回(昨年10/13)時点から変更なく、減収微増益の予想です。1Qは大幅に出遅れていますが、特に単体で下期に大きく巻き返す計画になっています(単体は昨年下期からの不調を今四半期に引きずっている形)。ただ、巣ごもり需要の反動減、EC普及による消費者マインドの変化など事業環境は引き続き厳しく、コロナ第六波の影響も不透明とあって心配な所です。自宅近くのビックカメラ実店舗を見ているとお客さんの入りはまずまず戻っているのかな、とは感じますが「見てるだけ」で結局ネットで買うの人も居てるんでしょうね。
自社株買いを発表
決算発表と併せて自社株買いの発表がありました。
上限は600万株(発行済株式数の3.41%)、50億円。
発表翌日は株価も上昇して4桁(1,000円台)に乗せましたが、複雑ですよね。
やっぱり業績が伸びてないと・・・
日銭が入ってくるビジネスであるとは言え、自己資本比率も高くないですし・・・
株主優待はどうなる?
ただし、
なんだかんだ僕も含めてここのホルダーの皆さまにとっては、
株主優待が継続するかどうか?
が最大の関心事ではないでしょうか?
株主優待の内容は過去記事をご覧頂ければと思いますが、グループ各社の店舗やECサイトで使える金券(割引券でないのが良い)が貰えます。
使い勝手が良く、そして長期保有することでかなりお得な内容となっています。コロナ禍で同業首位のヤ〇ダHDは株主優待を改悪しましたが、ビックカメラは破格の優待内容を維持しています。この実績があるので、何とか優待は維持してくれるものと祈っております。
よろしう頼んます
以上、ビックカメラの決算レビューでした。
家族4名義を上限に買い増しを進める方針ですが、業績と今後の見通しが良くありません。保有株を売る考えはありませんが、買い増しは後回しになりそうです。
最後までご覧頂き有難うございました。
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