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【保有株】MCJ 22.3期3Q決算レビュー

こんにちは。

今回は、保有株であるMCJ(6670)の決算内容を振り返りたいと思います。

バリューグロース株と言うことで主力候補に考えている銘柄ですが、2/4に3Q決算が発表されましたので、見ていきたいと思います。

MCJについて

MCJは、BTO(Build to Order、受注生産)方式によりパソコンを製造・販売する総合IT企業です。「マウス」ブランドで有名。在庫ロスの削減、顧客ニーズへの細やかな対応と言った強みをハイスペックPCに代表されるニッチ市場で活かすことで成長しています。売上の5年CAGR(年平均成長率)は11%、最終利益は26.5%と高い業績成長が魅力です。「5年で2倍」を目標とするならCAGRが15%あれば良い訳ですが、それを優に超えています。反面PERは9.3倍と割安で、グロースバリュー株として期待している銘柄です。成長性だけでなくROE:21.1%、ROIC:17.1%と資本効率も優秀で、自己資本比率59.0%と財務面でも大きな心配はないと思います。

マイナーとも言える東証2部上場の企業です。今年4月に予定されている新市場区分への再編において「プライム市場」への昇格が期待されていましたが、前回の決算発表時に「スタンダード市場」選択。これを受けて株価は決算発表後に約20%下落、それ以降回復していません。以下がMCJの日足チャートです。11/5(金)の発表を受けて翌月曜日11/8に株価が大きく下落していることが分かります。

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MCJの日足チャート_株探より

 

同社としては「プライム昇格」を目指すとしていますし、個人的には一時的な材料による短期的な下落はむしろ買い場では無いかと考えており、少しずつ買い増しを進めている所です。では、決算を見ていきましょう。

決算内容

22.3期3Q(実績)

売上+9.6%、営業利益−13.2%、最終利益−14.8%

 

【参考】22.3期2Q

売上+8.1%、営業利益−15.3%、最終利益−18.2%

 

2Qに続き増収減益です。営業利益、最終利益ともに2ケタ減です。

ただし、会社業績を理解する前提として以下の業績押し下げ要因があったことが会社資料から読み取れます。いずれも外部要因と言えます。

  • 軟調な市場環境(国内PC)
  • 原材料・部材等の不足
  • 会計基準変更によるマイナスインパクト(多くの銘柄に共通)

 

以上を踏まえて業績を深掘りしてみます。

売上は過去最高を更新。特に、コロナ特需の反動減、原材料不足と言った要因で業界全体が苦しむ中での増収ですから言うことありません。海外PC関連事業の好調、総合エンターテイメント事業の復調に加え、国内PC関連事業も軟調な市場・調達環境にもかかわらず増収と健闘しています。

営業利益は減益も、会計基準変更によるマイナスインパクトを除けば微増益と、全体として本業は変わりなく順調と判断して良さそうです。厳しい環境下にあっても人件費を中心とした戦略費用を増やしている所は共感します。

最終利益は2ケタ減と数字のインパクトが大きいですが、前期は訴訟の和解金(8.5億円)が特別利益に計上されています。前期2Qの最終利益63.7億円に対して今期52.1億円ですから、特別利益を差し引けば減益幅はマイルドです。

 

通期業績予想は以下の通り変更なし。

22.3期通期業績(予想)

売上-3.3%、営業利益-6.7%、最終利益-0.1%

EPS:101.93円、1株配当:30.52円

 

通期予想に対する進捗率は、売上:81.6%、最終利益:74.2%です。売上はやや上振れ、利益はほぼ計画通りと言った所です。外部要因によるマイナスインパクトが発生している様ですが、決算資料を見る限り業績は順調に推移していることが強調されており、経営陣の自信の表れでは無いかと感じました。8期連続増益・増配を続けてきた銘柄ですが、これまでの上昇トレンドに急ブレーキがかかる心配は少ないと判断します。

個人的にはコツコツ買い増しを継続していくつもりです。

 

以上、MCJの本決算レビューでした。

最後までご覧頂き有難うございました。

 

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