こんにちは。
僕のメインの投資先は国内の高配当・増配株ですが、資金の一部を米国株にも振り向けています。そして、米国個別株でまま起こり得るのがスピンオフです。
スピンオフとは、事業部門の一部を切り離して別会社にすることです。
スピンオフの効果としては、以下の様なものがあります。
- 経営の効率化(意思決定の迅速化、中核事業への資源集中など)
- 新たな資金調達の可能性
- コングロマリット・ディスカウントの解消
以下が米国株のスピンオフ代表例です。AbbVie、ZoetisともにS&P500を構成する大型優良銘柄です。
AbbVie:Abbott LaboratoriesのR&D(新薬)事業が分社独立
Zoetis:Pfizerのアニマルヘルス事業が分社独立
日本では、3分割か2分割かでゴタゴタしている東芝がニュースを賑わせています。果たしてどうなるんでしょうか?
東芝が2分割に計画変更 研究開発で「総合力を維持する」仕掛け | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)
僕が保有する米国株でも、AT&T、3M、J&Jと立て続けにスピンオフのニュースが入ってきました。
AT&T
AT&Tが下落 ワーナーの経営統合でスプリットオフではなくスピンオフを選択=米国株個別 | 個別株 - 株探ニュース (kabutan.jp)
3M
3Mが食品安全部門をスピンオフし、ネオゲンと統合=米国株個別 - 株探 (kabutan.jp)
J&J
米J&Jが会社2分割計画、消費者ヘルス事業を分離上場へ | ロイター (reuters.com)
そして、気がかりだったのが、保有株のスピンオフ後の株式の取り扱いについて。
調べてみた所、特定口座預りの場合は
- スピンオフ後に割り当てられる子会社(スピンオフで切り離される側)の株式は、一般口座に払い出される
- 親会社の株式の取り扱いは証券会社によってまちまち
- なお、僕がメインで使っているSBI証券では親会社も一般口座への払い出しとなる模様
と言うことでした。以下、たぱぞうさんのブログ記事を貼り付けておきますので詳細はこちらをご覧頂ければと思います。
米国株がスピンオフされたときの扱いについて - たぱぞうの米国株投資 (americakabu.com)
基本、もともと特定口座預かりで保有していた株式に関しては、スピンオフ後の払い出しは一般口座と考えておいた方が良さそうです。なお、親会社の取り扱いについては証券口座によって対応が異なる様ですので、利用されている証券会社の規約等をご確認下さい。
では、NISA口座で保有している株式の取り扱いはどうなるのでしょうか?
SBI証券に問い合わせてみました。以下チャットの様子です。
原則、「NISA預り」が継続する様です。
SBI証券の「NISAのご注意事項」にも以下の記載があります。
NISA預りで保有している外国株式銘柄にコーポレートアクションで権利処理(株式分割/株式併合/無償割当)が発生した場合、権利処理後の預り区分は「NISA預り」が継続され、新たに割り当てられた株式は「NISA預り」となります。上記以外の権利処理が発生した場合は、「NISA預り」は継続せず、「一般預り」へ払い出しいたします。
(2015年2月10日以降発生のコーポレートアクションから適用)
また、コーポレートアクションによって外国株式の単元未満の株式が発生した場合、原則としてすべて売却処分のうえ、その売却代金から諸費用を差し引いてお支払いいたします。
要するに、NISA口座の場合はスピンオフ後もNISA口座で保有を継続できると言うことみたいです。僕は基本的にNISAなので、特に問題は無いみたいですね。
先月AT&Tのスピンオフに向けて同社株を一旦売却した訳ですが、必要無かったと言うことですね。完全に失敗しました・・・
以上、貴重なNISA枠を失ってしまいましたが、良い勉強になりました。
最後までご覧頂き有難うございました。