資源高! 今後「格安でんき」はどうなるのか?
こんにちは。
我が家では、節約の一環として電力会社は「格安でんき(新電力会社)」を利用しています。通信費ほど劇的に安くはなりませんが、東電⇒格安でんきへの乗換えで500~1,000円/月ほどの節約になりました。
現在は、我が家の使用電力量で最適プランを提供している「エルピオでんき」さんを利用しています。ですが、そのエルピオさん、約2年間お世話になったのですが、このたび事業を終了するとのこと。ここ最近のエネルギー高の影響により、格安でんきの料金を維持することが難しくなったことが理由の様です。年初に電力会社を見直した際にも、(キャンペーンなど抜きにした場合は)やはり最安で「このまま継続!」と考えていましたが、思いもかけず電力会社の変更を迫られることになりました。
かねてからの資源高にウクライナ情勢が追い打ちをかけた形ですが、今後、格安でんきはどうなるのでしょうか?もともとレッドオーシャン化していた所に加えて資源高と更に厳しい事業環境です。生き残り競争は熾烈を極めそうです。ただ、こう言ったプロセスを経て生き残った企業が結果的に参入障壁を築いていくことは忘れてはならないと考えます(投資家目線です)。
いずれにせよ、我が家にとっては電力会社の乗り換えを検討せざるをえない状況となってしまいました。と言うことで、必要に駆られた形ではありますが、電力会社の料金について再度調べましたので共有したいと思います。電気料金の節約をお考えの方のご参考になれば幸いです。
資産形成を行う上で節約は重要
少し脱線しますが、資産形成を行う上で重要になってくるのが家計の「節約」。何故なら、収入-支出を最大化することで種銭を作り、早期に投資元本を最大化することでその後の資産形成が加速するためです。複利の効果と言うやつですね。
そして、収入-支出を最大化するためには、以下2つのうちのどちらか(あるいは両方)しかありません。
- 収入を増やす・・・昇進、副業など
- 支出を減らす ・・・節約
そして、恐らく万人にとって取り組みやすいのは支出を減らす=節約ではないでしょうか。我が家の場合、電気料金は500~1,000円/月、年間で6,000円~12,000円を削減できました。これを大きいと見るか小さいと見るかは人それぞれですが、ストレス無く支出を抑えられ、効果はずっと続くので労力対効果は大きいと感じています。
節約の基本は固定費削減から
節約は欲しいものを買うのを我慢をするよりも、固定費で大きな部分を削っていく方が効果的です。固定費とは光熱費、通信費、保険、税金などなどです。これらは一度削ってしまうと効果が持続しますし、苦痛を伴うものでもありません。例えば電気・ガス会社や携帯会社を変えた所で、停電やガス漏れが頻繁に起こる、携帯が全然繋がらないなど、普段の生活に支障が無ければ全く問題ないですよね。
我が家の場合ですが、数年前に関西から関東(東京電力管内)に引越して以降、東京電力⇒楽天でんき⇒エルピオでんき(現在)と2回乗り換えをしました。1年に1回ぐらい見直しをすることにしていますが、各社それぞれ提供プランに特徴があり、自分に合ったプランを提供していた電力会社が見つかれば乗り換えると言った形です。
各社の電気料金はどうなってる?
まずは以下をご覧下さい。キャンペーン等も含めて比較的お得と考える4社(ENEOS、ONE、サニックス)を挙げてみました。比較対象として東京電力と現在契約しているエルピオでんきを加えました。なお、シュミレーションは東電の従量電灯Bプラン(40A)を前提にしています。正直、各社料金はほぼ横並びで、キャンペーン以外で差を付けるのは難しい状況になっています。エルピオさんは本当に最安値で電気を提供して下さっていたと言うことで、頭が下がります。2022年3月29日時点の各社の料金体系になります。
燃料費調整額は、その名の通り燃料費に応じて増減する額で、資源高の影響を受けて上がっていますが個人の努力ではどうすることもできない部分です。再エネ促進賦課金も年々上がっていますが、こちらも個人の努力ではどうしようもありません。故に電力会社選びは、基本料金と従量料金(+キャンペーン)によって決めれば良いことがご理解頂けると思います。
東電はまあ参考程度として、各社それぞれ特徴がありますね。
まず、基本料金のある/なしです。
ONEでんきは基本料金が0円。一方で、使用料(従量料金)がやや高めに設定されています。この料金体系は月々の電力使用量が少ない方にメリットがあります。従量料金はシンプルな定額制で、使った分だけ料金が掛かるので分かりやすいのも良いです。
他では、楽天でんきも同様の料金体系です。1w=26.5円と0.1円高いですが、楽天ポイントを貯められるので楽天経済圏の方にはメリットあるかもしれません。
基本料金ありのタイプですが、これまで使っていたエルピオでんき、およびENEOSでんきはシンプルに東電の安いバージョンです。基本料金が掛かりますが、使用料(従量料金)が安く設定されていますね。ENEOSでんきの料金体系はエルピオとガチンコになり、安さだけではエルピオに軍配が上がった(ポイントは別)訳ですが、会社規模・体力の面でENEOSはエルピオに大きく優ります。結局、この様な会社が生き残っていく業界なのかもしれません。我が家の電力使用量は、だいたい300~350kw(夏冬は400~450kw)ですが、最もメリットが出る料金体系でした。が、エルピオ脱落によりメリットは薄れてしまいました。
サニックスでんきは折衷型で、基本料金を設定しつつ従量料金を安価な定額制にしている点で特長があります。エルピオの脱落により、かなり多くの電力使用料帯で最安水準となりました。
電気料金シュミレーション
上記3社+東電、エルピオの電力使用量ごとの電気料金をシュミレーションしてみました(最安のプランを黄色で色付け)。東電との比較では、電力使用量にかかわらず各社ともにメリットがあります。こうやって見ると、エルピオは本当に安かった・・・
電力使用量が少ない場合は、基本料金なしのONEでんきが有利です。
4人家族の我が家では300~350kw(夏冬は400~450kw)はコンスタントに使いますので、ほぼ全ての月でサニックスでんきが最も有利になります。
因みに、我が家はキャッシュバックキャンペーンがある「ONEでんき」さんのお世話になろうかと考えています。
電気料金を見直してみませんか?
節約をするのであれば、一番に固定費を見直すのが良いと思います。
電力会社(電力プラン)を見直すだけで、数百円~千円/月の固定費削減になる可能性があります。月当たりの額は小さいかも知れませんが、一回やってしまうと効果は持続しますし、積もり積もると結構大きい額になります。
例えば、500円/月を節約できたとします。1年間で6,000円ですね。この額を配当金で得ようとすると配当利回り4%で考えたとしても元本は15万円必要になります。即ち、持続する500円/月の節約は、家計的には15万円の仕事という訳ですね。株価の上下、増減配は抜きにしてますが、今の投資資金にプラスして15万円を作るのは難しい方にとっては十分にインパクトがある数字かと思います。
最後までご覧頂き有難うございました。
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