こんにちは。
毎号読んでいる会社四季報プロ2022年春号を購入しました。
最新(春)号については、現在ピックアップ銘柄の記事を書いている所ですが、今回は以前のピックアップ銘柄が「その後」どうなったのか、検証したいと思います。 検証の対象は、以下の記事で取り上げた10銘柄です。入替え制を採用しており、新たに追加した銘柄数だけ、既存の銘柄を削除しています。銘柄を入れ替えることでクオリティの高いラインナップにしていきたいと思っています。皆様の銘柄スクリーニングの参考になれば幸いです
今回は前編として、個人的な本気度で上位5銘柄について検証していきます。
概況
まず集計期間ですが、前回の集計期間の終点である2022年1月11日(終値)~今回の記事の執筆を開始した時点4月6日(終値)の3か月間としました。その間、日経平均株価は28,222円⇒27,350(-3.09%)、TOPIX指数は1,986⇒1,922(-3.22%)となりました。年初からの株価下落に加えてロシアのウクライナ侵攻が追い打ちをかけ、3月初旬には日経平均25,000円を割り込む局面がありましたが、持ち直しましたね。とは言え3か月前と比較すると-3%と軟調な地合いが続いています。
この様な相場環境の中、ピックアップ10銘柄のうち上位5銘柄の株価は、上昇:3、下落:2と明暗が分かれました。地合いが厳しく下がっている銘柄もありますが、ビジネスが盤石であれば買い増しの好機とも考えています。
では、見ていきます。
明豊ファシリティワークス(1717)
株価:807円⇒719円(-10.90%)
PER12.9倍、PBR2.1倍、配当利回り3.89%
22.3 3Q(実績)売上+5.6%、営業利益+1.6%、最終利益:+4.7%
22.3 通期(予想)売上+3.1%、営業利益+1.1%、最終利益:+2.8%
オフィス・ビル移転、新築、改修などのプロジェクトにおける建築発注者向けの支援事業(=コンストラクション・マネジメント、CM)が主力。官公庁、民間企業、大学など幅広い機関から引き合いがあります。ビジネスモデルの転換期にあり、売上は年々減少していますが、最終利益は長期的に増加トレンドにあります。5年平均の利益成長率は10%程度、PERは15倍程度なので成長と割安を兼ね備えた銘柄ではないかと思います。株主還元は8期連続増配中と素晴らしいです。
株価下落で配当利回りは4%前後と高い水準になっており、集計計期間中に打診買いしました。含み損を抱えていますが、長期目線で買い増ししていきたいと考えています。
日本エス・エイチ・エル(4327)
株価:2,574円⇒2,793円(+8.51%)
PER16.2倍、PBR3.2倍、配当利回り3.08%
22.9 1Q(実績)売上+26.5%、営業利益+124.7%、最終利益:+123.9%
22.9 通期(予想)売上+3.3%、営業利益+1.4%、最終利益:+2.0%
※22.9期より新会計基準が適用される関係で前年対比での増減率は開示されていませんが、参考データとして独自に計算した数値を入れています。
採用や人事評価の診断ツールと人事コンサルを行う会社です。新卒向け適正テストのWeb版が伸びるなど、アフターコロナでも業績を伸ばせそうです。
22.9期も増収増益を予想しており、(新会計基準適用の関係がどの程度か調べていませんが)1Qも良い出だしの様です。下がった時は色んなことが頭をよぎって買えず、上がった時は高過ぎると思って買えず・・・良いと思いつつ、なかなかご縁の無い銘柄です。
三協フロンテア(9639)
株価:5,050円⇒5,120円(+1.39%)
PER9.3倍、PBR1.3倍、予想配当利回り3.12%
22.3 3Q(実績)売上+12.4%、営業利益+37.1%、最終利益:+39.0%
22.3 通期(予想)売上+8.5%、営業利益+18.5%、最終利益:+19.1%
仮説ハウスのレンタル、販売でトップ級。個人的に好みのニッチな分野でNo1を目指せる企業です。コロナ影響で工事中止、延期の影響はあったようですが、3密対策やテレワークで新たな需要が増加。増収、二桁増益と絶好調で通期業績見通しの情報修正がありました。それでも進捗率81.5%ですから、更なる上振れを期待できそうです。8期連続増益、6期連続増配とクオリティの高い銘柄だと思います。
アルプス技研(4641)
株価:1,835円⇒1,890円(+3.00%)
PER12.2倍、PBR2.6倍、配当利回り4.02%
21.12 通期(実績)売上+9.8%、営業利益+6.5%、最終利益:+1.2%
22.12 通期(予想)売上+8.2%、営業利益+17.4%、最終利益:+0.8%
正社員技術者の派遣大手。5G関連など半導体向けの技術者派遣が伸長。EPSは8期連続で増加、8期連続増配と素晴らしいです。21年12月期は増収・増益、途中気になっていた営業利益のマイナスですが、結局はプラスでの着地。今期見通しは控えめですが、好財務でROE、ROAともに高く資本効率も良いですね。配当利回り4%超えはお買い得な気がします。
アルテリア・ネットワークス(4423)
株価:1,477円⇒1,377円(-6.77%)
PER11.7倍、PBR2.8倍、配当利回り4.25%
22.3 3Q(実績)売上+3.0%、営業利益+19.1%、最終利益:+23.5%
22.3 通期(予想)売上+2.2%、営業利益+4.9%、最終利益:+4.8%
丸紅傘下の情報通信サービスを行う会社です。首都圏中心に全国規模の自社光ファイバー網を持っており、マンション全戸一括型でトップシェア。法人向けは専用線のインターネットサービスを特徴にしています。2018年の上場以降、増収増益を続けており、22.3期は3期連続最高益を見込みます。配当は2019年から開始で連続増配中です。
業績好調ですが、反面、株価は下落していますね。配当利回り4%の水準で打診買いを入れてみましたが、どうでしょうか。個人的には魅力的な水準に思います。
以上です。
後編もご期待頂ければと思います。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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