こんにちは。
今回は、保有株であるピックルスコーポレーション(2925)の決算内容を振り返りたいと思います。
ピックルスコーポレーションについて
ピックルスコーポレーションは、CMなどでお馴染みの「ご飯がススム キムチ」をはじめとした漬物の製造・販売および卸売事業を行っています。時価総額は160億円と規模の小さい会社で今後の成長に期待したいですね。意外にも、創業は1970年代と歴史があるんですね。「ご飯がススム キムチ」発売が2009年。それ以降、急成長しています。
ピックルスコーポレーション「個人投資家向け会社説明会資料」より
漬物の市場規模は3,200億円程と大きくありませんが、同社は約14%と2位以下を大きく引き離してトップシェアを誇ります。米飯離れなどもあり市場は縮小傾向にありましたが、(恐らく昨今の健康ブームによって)キムチが好調で、市場全体としては下げ止まっているとのこと。因みに、同業2位は「きゅうりのキューちゃん」でお馴染みの東海漬物。かつての親会社であり、筆頭株主です。
また、同社は成長市場である惣菜のほか、調味料なども扱っています。卸売事業では牛角の製品を扱っているんですね。知りませんでした。今後の成長戦略ですが、新商品(惣菜、その他)の投入、販売エリア・サイトの拡大、新規事業となっています。トップシェアですが、まだまだ開拓可能なエリアが残っているので成長余地もありそうです。
決算内容
4/13に22.2期の本決算が発表されています。
22.2期業績(実績)
売上-2.2%、営業利益+8.5%、最終利益+16.2%
減収増益。
売上高は、巣ごもり需要の反動減から減収。利益は原料価格が安定して推移したことおよび生産効率化により増益、過去最高益となりました。特殊要因とは言え売上減はやや気になるものの、過去最高益は素晴らしいですね。ただ、短期的には減収となったのは悪印象ではないかと思います。
続いて通期の業績予想です。
23.2月期 通期業績(予想)
営業利益-15.0%、最終利益-17.3%
EPS:136.93円、1株配当:20円(配当性向:14.6%)
新会計基準の適用により、売上の対前年比較は非開示。営業利益、最終利益ともに二桁減益の予想です。新会計基準適用&巣ごもり需要の反動減のマイナスインパクトがあるにしても保守的な印象です。配当予想は20円/年で昨年同額。配当性向10%台と低いですが、成長投資(設備投資、新規事業への投資)を積極的に行っているためですね。一応、8期連続増配の銘柄、是非利益を上積みして頂き、9期連続増配を期待したい所です。
とは言えなかなか厳しい通期見通しです。これでは直近の株価下落は仕方ないですね。
株価は急落
決算は発表以降、株価急落しています。なかなか短期的には買える材料が無いですからね。事業環境はこれまでと変わっていないと判断しており、個人的には買い増しを考えていますが、落ちるナイフ状態なのでタイミングをはかっている所です。
ピックルスコーポレーション日足_株探より
まとめ
以上、ピックルスコーポレーションの本決算レビューでした。
22.3期見通しが厳しいですが、大局的に考えて事業環境が揺るぐものではないと考えています。基本的に買い増しのスタンスですが、落ちるナイフ状態なのでタイミングは考えたいと思います。
最後までご覧頂き有難うございました。
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