はじめに
こんにちは。
いよいよGW明けから3月決算銘柄の本決算発表が本格化してきました。本決算は昨年1年間の最終的な業績と、今年の業績見通しが開示されるので特に重要です。個別株を触るなら保有株の決算チェックはしっかりとしておきたい所。当ブログでも保有株の決算レビューを書いていきます。今回は保有株全国保証(7164)の本決算レビューです。
全国保証について
全国保証は住宅ローン保証の大手で独立系ではトップの会社です。高利益率、高ROEから参入障壁の高さがうかがえます。やや緩やかではありますが、増収増益・増配を続けており、成長性もバリュー株としては申し分ありません。配当利回り3%弱ですが、増配率が高く将来的に高配当化する期待もあります。また、株主優待もあり、3月末権利で3,000円分のクオカードが貰えます。更に1年以上の継続保有で額面が5,000円にアップします(1年以上保有で5,000円相当のカタログギフトも選択可)。業績の方も安定して良いので、長期でじっくり保有したい銘柄です。
全国保証 22.3期本決算レビュー
さて22.3期本決算の概要です。同社説明資料を以下に引用します。
全国保証「2022年3月期 決算短信補足資料」より
営業収益+2.1%、営業利益+3.2%、最終利益+3.1%
EPS:404.89円、配当:133円(配当性向32.8%)
増収増益。
営業収益(売上)の源泉となる保証債務残高が着実に積み上がっており良いですね。コロナ禍でやや落ち込んでいた新規の保証実行についても件数、金額ともに下げ止まり。営業利益率は約80%と、とんでもなく利益率が高いストックビジネスですので規模拡大がしっかり利益にも結び付いていくなではないでしょうか。
配当も前回予想から3円増額の133円。昨年からは16円の増配(増配率+13.68%)となります。9期連続増配と素晴らしいですが、増配率も高いのが同社の魅力です。事実、この10年で配当額は6倍に増えています。インカムゲイン狙いの投資にはうってつけの銘柄と言えそうです。
23.3期業績見通し
続いて、今期の業績見通しです。
全国保証「2022年3月期 決算短信補足資料」より
営業収益+6.5%、営業利益+3.8%、最終利益+4.9%
EPS:424.94円、配当:148円(配当性向34.8%)
増収増益予想です。増益幅はそれ程高くありませんが、この安定感が良いです。
配当は15円増配(増配率+11.27%)の予想。10期連続増配を目指します。なお、毎年お約束の様に、期中に更なる配当増額を発表しています。過度な期待は禁物ながら、今期もお願いしたい所。
今後の展開については、「事業規模拡大」、「事業領域拡大」、「企業価値向上」を挙げています。独立系保証会社では既にトップの地位を確立している同社ですが、既存住宅ローン市場は180兆円、うち同社の保証がついているのは15兆円とのこと。巨大市場での成長余地が残されており、かつ利益率の高いストックビジネスですので、顧客基盤(ストック)を拡充していく方向で異論ありません。
まとめ
全国保証の決算まとめです。
- 22.3期は増収増益で過去最高益、コロナ禍で落ち込んでいた新規保証件数・金額ともに下げ止まり
- 23.3期見通しも安定の増収増益、10期連続の増配へ
- 今後は事業規模および領域を拡大、顧客ストック拡充を目指す
以上、最後までご覧頂き有難うございました。
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1年以上前に書いた記事ですが、決算出ましたしデータ更新をしたいと思います。