モーニングスターの株主総会に参加しました
こんにちは。
保有株モーニングスターの株主総会に参加しました。新型コロナ対応で、会場での参加自粛に配慮を求める注意書きがあったため、自宅でライブ配信を視聴する形になりましたが、人生初の総会参加でした。会社員なので有給休暇を取っての参加でしたが、勉強になる部分も多く有意義な時間を過ごすことができたと思っています。来年は現地に足を運んでみたいと思います。
なお、モーニングスターを選んだ理由は以下。
- 開催日に都合がつくこと(休みが取れること ⇒会社員なので超重要)
- 開催地が関東近郊であること(当初は会場まで足を運ぶつもりだったため)
- 買い増しを検討している中小型株であること
- 総会後に株主向けの説明会があるなど、より多くの情報が得られそうなこと
上の2つの基準で多くの銘柄が脱落してしまいました(笑)
会社員なので、ここはしょうがないですね。残った中で、プレゼン上手な朝倉社長が質疑応答でどの様に立ち回られるのか見てみたい期待もあり、モーニングスターを選びました。
10時開始、終了したのが12時半(総会、経営近況報告あわせて)。
経営近況報告では朝倉社長の熱のこもったプレゼン、活発な質疑応答で想定以上の長時間でした。終わったら嫁とランチに美味いもんでも、、と軽く考えていましたが、小1のチビが13時半に帰宅することもあり、それは叶わず。午後から予定を入れていたため1人でカップラーメンすすりました(完全に焼肉の口でしたが・・・)。
さて今回は、総会参加記録として特に印象に残った所のメモを残しておきたいと思います。なお、理解が追い付いていない部分もありますので、抜け漏れ・誤解等ある可能性がありますので、その点ご理解の上でご覧下さい。
株主総会
基本情報は以下の通りです。
日時:2022年6月23日(木)10時~
場所:パレスホテル東京(丸の内)
報告事項:2つ
決議事項:3つ
まあ通り一遍と言うか何の変哲もない感じ。Web視聴の場合は当日の議決権行使は不可。なのでインターネットで事前に議決権は行使済。総会自体はサクサク進んで開始20分で全議案が可決されて終了。質疑も無く、あっさりでした。やはり、お目当ては総会後に行われる経営近況報告です。
経営近況報告
総会終了後10分程度の休憩をはさんで経営近況報告が開始。朝倉社長の1時間以上におよぶ熱のこもったプレゼン。特に印象に残ったのは以下。
- 朝倉さんが社長に就任したのが2004年。当時はモーニングスターの認知度が低かった(当時流行っていたモーニング娘と間違えられたりw)が、ブランディング(メディア)を頑張ったことにより今の地位がある
- 「貯蓄から投資」と言われているが、「保険から投資」も重要。日本人は保険に入り過ぎ。中立的な立場から保険比較をできる様なサービスも無い(中立客観的な立場で投信格付けをするモーニングスターの様な、と言う意味もあったのかと思います) ⇒なお、この発言を聞いた後、熟慮の結果インシュア・テック(Insurance×Technology=保険×テクノロジー)分野のある銘柄を打診買いすることになります。
- 配当、株主優待で注目されているかもしれないが、当社の成長にも期待してもらいたい。(米国モーニングスターを引き合いに出して)、当社もまだまだ評価されても良いのでは。
質疑応答
当社事業に直接関係のない(流行りのレバナスや暗号資産に対する質問など)もありましたが、全質問に対して社長の朝倉さんが丁寧に回答されていました。会場での質問に加えてネットでの事前質問もあり、なかなかのボリューム。全部拾えてませんが、以下にメモを残しておきます(順不同)。なお、当社事業に関係ない質疑に関しては記載を省略しています。
抜け漏れ、誤解等あるかもしれませんがご理解の上でご覧下さい。
Q:日本人の預金比率が高いことが問題になっているが、政府に提言などはしているのか?(「貯蓄から投資へ」に絡めた質問かと思います)
A:投信運用も、規模は増えているが比率は変わっていない。(親会社)のSBI HDの北尾社長からも提言していく(これまでもしてきた?)。また投信の課題もあると考える(毎月分配型など引き合いに出していた様に思います)。(これまでも、これからも)中立客観的な立場で言うべきことを言っていく。過去には野村證券を批判して出禁になったこともあった(笑)
Q:配当性向が100%を超えているが、その点についての考え方は?
A:72億円のキャッシュ(現金+有価証券)があり、高い配当性向(利益の100%配当しても)でも(成長に)投資できる状況にある。株主の期待に応えて成長しながら増配を継続していきたい。 ⇒これまでも増益を続けることで増配も約束すると仰っているのでその通りかと思います。なお、質問内容とは違いますが、(朝倉さんから切り出す形で)株主優待に関する考え方も併せて説明がありました(後述)。
Q:招集通知には2期分の業績推移しか記載が無いが、5期分ぐらい載せるのが普通では?
A:恣意的なものでは無い。その様な要望があるなら検討したい。
Q:アセット・マネジメント事業(投信運用)に比べてファイナンシャル・サービス事業(アプリ・投資助言などサービス)の伸びが鈍化している様に見えるが?
A:アセット・マネジメント事業は、今ニーズがあり伸ばしていくチャンスと考えている。立ち上がりが早く金額も大きい。ファイナンシャル・サービス事業は金額が大きく無いが、段階的にフィーを上げていくステージと考えており軽視している訳ではない。
Q:(本決算発表時に)業績予想の開示が無いのは何故か?
A:東証一部に指定替えして以降、機関投資家が増えた。実は今期から業績予想を出そうかと考えたが、マーケット環境を考慮して止めた。
Q:三井住友FGがSBI HDに出資すると言うニュースが出ているが、当社への影響は?
A:(正式発表はまだとしながら)実現すればプラスになることが圧倒的に多い。
Q:高校で金融教育が取り入れられることになるが、当社としての取り組みは?
A:過去に取り組みを検討したことがある。投資家のすそ野が広がることは当社の企業価値向上に繋がるため、今後も検討していきたい。
他、2つ目の質問に関連して、株主優待についても語られていました。
優待の目的は、まずは株主への感謝。そして当社のファンになってもらい長く保有して頂きたい。また、金券などではなく株主の資産形成に役立つものにしている。保有期間や株数に応じて優待内容に差を付けて欲しいと言う要望があるなら、それも検討してみたい。貰った優待をどうするかは自由だが、メルカリで売却されているのを見ると悲しい(笑)
さらに、暗号資産について
暗号資産が今後どの様な値動きをするのかは分からないが、ベースとなるブロックチェーンの技術は伸びていく。
感想
以上、モーニングスターの株主総会の記録でした。
朝倉さんのプレゼン&質疑応答を見ることができて良かったです。廃止されることが多い株主優待ですが、ここは大丈夫そうですね。
優待抜きにしても長期保有&買い増ししていきたい銘柄と言う思いが強くなりました。
最後までご覧頂き有難うございました。
モーニングスターの分析記事です。
ユニークな株主優待銘柄としても取り上げています。