個別株投資を始めて5年
初めて個別株に投資をしたのは2019年9月13日。
投資先は、国内屈指の高配当株であるJTこと日本たばこ産業(2914)。
気が付けば、あれから5年経ちました。
知識もセンスも無いド素人が、その必要性に駆られて始めた株式投資。
あれから山あり谷あり・・・色々ありました。
ただ株式相場に生き残り、こうしてブログ執筆を続けているだけで上出来だと思っています。格言・名言には助けられましたね。
高配当株投資からスタート
投資を始めてすぐの頃は高配当株投資からスタートしました。
当時は、JT以外にもメガバンクや総合商社、保険会社やリース会社など今ではド鉄板のバリュー株が大変割安に、配当利回りの高い状態で放置されていた時期でした。僕も三菱UFJフィナンシャルG(MUFG)やオリックスなどの金融業、ブリヂストンや昭和電工(現レゾナック)と言ったシクリカルの典型とも言える製造業を多数保有していました。「不労所得」や「配当金生活」などのパワーワードがもてはやされていた(?)時代背景もあり、自分もそうなりたい!との願望があったのは偽らざる事実です・・
今ではほとんど保有していない(買い対象ともしていない)、J-REITやインフラファンドも幾つか保有していたのは、まさしく配当収入(インカムゲイン)全振りの思想によるものです。まあインカムゲイン以外に投資先選定の基準を持っていなかった。そういう頃でしたね。
ただ、まずは(分からないながらに)株式投資を始めたこと、バイ&ホールドを前提とした長期投資を基本としたことは、今となっては真っ当な判断だったと思いますし、山あり谷ありある相場を生き残ることができた一番の要因だと思います。
4か月後にコロナショックを経験
2020年2月に起こったコロナショック。個別株投資を始めてわずか4か月後のことでした。大幅な含み損に減配と、株式市場の神様から手痛い洗礼を受けました。銘柄選定や投資タイミングのミスもあり一時的に30%以上も資産を減らしました。その後も約1年間、含み損を抱え続けることになりました。
苦しい時期でしたが、バイ&ホールドの方針に従いほとんど売ることなく、ひたすら買い増し続けました。日本株のコロナショックの大底は2020年3月15日前後と記憶していますが、その辺りで奇跡的に買えたのがKDDI、オリックス。その他にもMUFGや三菱HCキャピタルなど、高配当株を中心に積極的に買いました。途中で資金が枯渇してその後に買いたい場面で買えない、もどかしい局面も経験しましたが、この頃に投資した先は今では大きな含み益となってPFを支えてくれる存在です。
そしてこの経験は、個人的には株式に投じた資産額が少ないうちに良い勉強ができたと前向きに捉えています。苦しい苦しい期間でしたが、今後も株式投資を続けていく上で、この年のことは絶対忘れないと思います。
直近1年の取り組み
まず、株式投資に使う時間が格段に減りました。自分の中で場数を踏むフェーズを卒業したことが大きいです。
投資(具体的には短期的に儲けたいと言う思い)に対する熱量や配当利回りに対するこだわりも昨年より更に減りました。取引回数に関しては、意識して減らすようにしています。
スクリーニングは年1~2回ぐらいの暇つぶし程度。四季報も買わなくなりました。保有銘柄と監視銘柄、そしてX(旧Twitter)その他SNSで考え方が近い方が発信する情報で事足りてます。あくまでも長期投資なので、「今これがキテル」みたいな流行りに飛びつくことは一切ありません。あくまで5年~10年(あるいはそれ以上)単位で持続的に成長するであろう企業に投資したいと思っています。
価格<価値
成長は角度よりも(参入障壁に裏打ちされた)持続性
グロースとかバリューとかより、この辺りが自分の投資の中心として固まってきた気がします。故に、目移りすることが無くなってきました。株式投資に使う時間としては、自分が選りすぐった少数の企業についてIR資料の読み込みはもちろんIR照会や株主総会への出席など、理解を深めることに時間を使いたいと思う様になりました。
分散投資を基本としてきましたが、今後は厳選投資にシフトしていくかもしれません。
変わらないこと
良い銘柄を(できるだけ)安く買って長期保有すること。これに尽きますね。株式投資を始めた時ほどの熱量は無くなってしまいましたが、今日よりも明日、明日よりも明後日をより良いものにすべく、今のスタイルでまったりと継続していく所存です。
運用資産額1,000万円を突破した時の記事です。
コロナショックで得た教訓です
コロナ禍真っただ中に僕がとった投資行動についてです