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会社四季報2024年秋号メモ ~主力株編①~

 

はじめに

9/13に発売された2024年秋号のコメント記録です。保有している主力株、成長期待株、気になる業界トップ企業を複数回に分けて見ていきます。 完全に自分のメモ用ですが、時系列を追っていくことで企業や業界の様子を動的に捉えていけると思います。

 

因みに、記事を書いておいて何ですが、僕は四季報を購入していません。自分の必要とする(本記事に記載した)情報はSBI証券のウェブサイトまたはアプリで見れてしまうからです。口座開設をすれば誰でも見ることができますよ。

四季報で見ていること

企業の業績については決算短信や決算説明資料で四半期ごとに確認していますので、わざわざ四季報で見る必要は無いと思っています。また株価推移やその他指標についても別のソースから情報が入手できます(しかもそっちの方が断然早い)ので四季報の出番はありません。ではどこを見ているのかと言うと、コメント欄です。「会社を見るプロ」である四季報記者の定性分析こそが最大の価値と考えます。

 

まずは会社の概要や事業内容が簡潔にまとめられている 【特色】。事業内容はもちろんグループ会社の情報や業界内でのシェア、財務状況、株主還元方針などの情報が2〜3文で書かれています。(更新頻度は高くないと感じますが)内容は適宜見直されるので、時系列で追っていくことで企業の動向を把握することもできます。網羅的に情報を得ると言うよりも、その企業のイメージをパッと掴むのに役立ちます。スクリーニングでヒットした銘柄の概要をざっくり把握したい時なんかに有効。

 

次に業績評価コメント。今期の業績予想(決算期には来期の業績予想)に対してコメントがあります。大きく前後半の2つに分かれており、前段は主に今期の業績見通しについて、後段は中長期的な経営戦略や経営課題、新規事業や新製品などについて記載されています。前段、後段それぞれに【最高益】や【好調】、【続伸】などの見出しが付けられており、見出しを見るだけで直近のトレンドを掴むことができます。

 

それでは、我が主力株についてのコメントを見ていきたいと思います。なお、引用文中で太字や赤字を用いて強調している箇所は管理人の判断でやっていることですのでご了承下さい。太字は四季報で初めて知った内容(=これが僕にとっての四季報の価値)、赤字はその企業のアピールポイントその他になります。8月末時点で保有比率が上位の銘柄から順番に並べています。

MCJ

まずは前号の2024年夏号。

【特色】

パソコン製造・販売が起点。『マウス』ブランドが主力。欧州で液晶販売、インドで修理事業展開

 

【連続最高益】

欧州中心のディスプレー販売は横ばい程度。ただ、柱のPC販売はOSの更新や買い替え需要で国内向けが上向く。価格転嫁も効く。ネットカフェも順調で連続最高純益。記念配落とすが普通増配。

 

【拡 充】

米AMD社製のAI利用向けCPU搭載PCを国内初投入。技術トレンド踏まえた開発加速。GIGAスクール向けノートPC発売。更新需要の取り込み狙う。

会社四季報2024年3集 夏号より

 

続いて2024年秋号

【特色】

パソコン製造・販売が起点。『マウス』ブランドが主力。欧州で液晶販売、インドで修理事業展開

 

【増 額】

欧州のディスプレー販売やインド中心の修理事業など海外は堅調。ネットカフェも続伸。柱の国内向けPC販売がOS更新や買い替え需要増で想定超会社計画はやや保守的。記念配落とすが普通増配。

 

【拡 充】

『パソコン工房』展開するユニットコムが不採算店撤退など構造改革経て大幅改善。キッザニア東京で子ども向けPC組み立て体験を提供、製品の認知拡大狙う。

会社四季報2024年4集 秋号より

 

管理人コメント

まず、見出しで【増 額】きました!【増 額】というのは、今期の業績予想が3カ月前に発行された前号の予想より増えている時に使われます。前号で「横ばい程度」となっていた欧州ディスプレーは今号では「堅調」に変化、国内PCも「想定超」とのコメントがあり、今期業績の上方修正が期待できそうです。

MonotaRO

前号の2024年夏号

【特色】

工場・工事用間接資材のネット通販。同分野の米国大手が親会社。個人と小規模業者が主な顧客

 

【快 走】

大企業開拓が奏功しネット通販は登録口座数が順調増。単価も伸びる。値引き契約率も減少。粗利率は小幅低下。物流センター稼働やソフトウェア開発の減価償却費は増えるが最高純益更新。連続増配。

 

【効率化】

猪名川センターにロボット導入、入荷仕分けで検品工数を削減。顧客企業のうちアカウントを保有する拠点の率(大企業では9%)初公表成長余地確認

会社四季報2024年3集 夏号より

 

今号

【特色】

工場・工事用間接資材のネット通販。同分野の米国大手が親会社。個人と小規模業者が主な顧客

 

【連続最高益】

大企業システム連携数拡大で注文件数、単価共に上昇。値引き契約率も減少。物流センター稼働等による減価償却増をこなし、営業益続伸。連続増配。25年12月期も大企業、中小企業の新規開拓進む

 

【営業強化】

大企業顧客獲得に向け専門営業員配置、購買システム連携数増を図る。中小企業内新拠点にチラシ送付開始。28年稼働の新物流センターは水戸で土地取得

会社四季報2024年4集 秋号より

 

管理人コメント

【連続最高益】のコメントが踊り、今期業績が好調なことが分かります。更に、来期(25年12月期)の業績見通しも期待できそうなコメントがありますね。流石に1年以上先の業績見通しは個人投資家では得ることが難しい情報なので価値が高いですね。新物流センターの情報も出てきました。着々と次の手を打ってますね。

KDDI

2024年夏号

【特色】

総合通信大手。携帯・光回線を展開。物販など非通信伸ばしライフデザイン企業への脱皮模索中

 

【上向く】

主力の個人向け通信は顧客単価の上昇が貢献。楽天ローミング収入減続くが、法人向けDXが好調で補う。金融も住宅ローン着実。ミャンマー事業の貸倒引当金計上消える。営業益反転増。連続増配。

 

【自己株買い】

10月31日まで8700万株、3000億円上限に自己株買い。一部をトヨタから取得。ローソンへのTOB成立、5月に持分法会社に。シナジー目指す。

会社四季報2024年3集 夏号より

 

2024年秋号

【特色】

総合通信大手。携帯・光回線を展開。物販など非通信伸ばしライフデザイン企業への脱皮模索中

 

【好反発】

個人向け通信は金融系特典プラン伸長による顧客単価上昇が貢献。法人向けDX好調。持分会社化ローソン寄与。ミャンマー事業の貸倒引当金計上消える。楽天のローミング収入減埋め、営業益反転増

 

【サブ6】

5Gのサブ6帯域向け基地局を業界最多の3・9万局開設。ポイント還元が強みの『auマネ活プラン』が100万契約を突破、解約抑制や顧客単価向上に寄与。

会社四季報2024年4集 秋号より

 

管理人コメント

事業を多角化している(全てを理解できていない)こともあり、決算もチラ見程度しかしておらず四季報コメントで変化点を定期的に追っていくぐらいで良い銘柄と思っています。前号から引き続き業績は上向く見通しなので問題ないですね。

 

長くなったので主力株編は一旦ここで切って2回に分けます。