こんにちは。
インカム重視のポートフォリオを考える上で、安定高配当な投資先は貴重な存在です。今回は、株価(投資口価格)の変動が小さく、6%程度の分配利回りが得られるインフラファンドについて書いていきます。
- インフラファンドとは
- 概要
- タカラレーベン・インフラ投資法人(9281)
- いちごグリーンインフラ投資法人(9282)
- 日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283)
- カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)
- 東京インフラ・エネルギー投資法人(9285)
- エネクスインフラ投資法人(9286)
- ジャパン・インフラファンド投資法人(9287)
インフラファンドとは
インフラファンドとは、証券取引所に上場している太陽光発電や道路、空港などのインフラ関連施設を投資対象としたファンドのことで、株式と同じように売買できます。日本では7銘柄が上場されており、いずれも太陽光発電への投資を主とするものです。電力の固定価格買取制度(FIT)があるため、収益が景気に左右されにくく分配金が安定しているのが魅力です。とは言え、当たり前ではありますがリスクもあります。地震、台風、豪雨等の災害リスク、固定価格=物価上昇に負けるリスクです。投資を考える際には地域分散、株式含めた他の資産クラスとの分散が必要かと思います。個人的には、インフラファンドは全体の10%ぐらい、あくまでスパイス的な要素としてポートフォリオに組み入れていきたいと考えています。今回は、インフラファンド7銘柄の利回り、投資地域、特徴につて比較していきます。
概要
以下の表がサマリーになります。どの銘柄でも分配利回りは約6%あります。投資地域は銘柄によって濃淡があるところでしょうか。複数の銘柄を組み合わせることで地域的な(災害リスクに対する)分散は可能かと思います。
タカラレーベン・インフラ投資法人(9281)
2016年6月上場とインフラファンドの中では最も古いです。
スポンサーは不動産業のタカラレーベン。
物件数は32、投資地域は約7割が関東に集中。
国内株式では手薄な5/11月決算なので、配当月の分散には良いかと思います。
いちごグリーンインフラ投資法人(9282)
2016年12月上場、スポンサーは不動産業のいちごグループ。
物件数は15、投資地域は比較的分散されているが、北海道と沖縄が約3割ずつ
決算月は6月、個人的には年2回分配金が欲しいです。
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283)
2017年3月上場、スポンサーは太陽光のみならず風力発電、小水力発電など再生可能エネルギー事業を手掛けるリニューアブル・ジャパン。
物件数は46、投資地域は比較的分散されているが、東北が3割弱とやや偏りあり。
国内株式では手薄な1/7月決算なので、配当月の分散には良いかと思います。
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284)
2017年10月上場、スポンサーは太陽電池モジュールの専業メーカーであるカナディアン・ソーラー。
物件数は21、投資地域は九州が約5以上。
決算月は6/12月。
東京インフラ・エネルギー投資法人(9285)
2018年9月上場、スポンサーは真空機器、電子関連の製造を行うアドバンテック。
物件数は11、投資地域は投資地域は東北が7割弱。
決算月は6/12月。
エネクスインフラ投資法人(9286)
2019年2月上場、スポンサーはエネルギー商社大手の伊藤忠エネクス。
物件数は6、投資地域は関東が9割。
決算月は11月。
年1回の分配金ということ、地域が関東に偏り過ぎていることから、今の所投資する予定は無いです。
ジャパン・インフラファンド投資法人(9287)
2020年2月上場、最も新しいインフラファンドです。
スポンサーは丸紅、みずほ。
物件数は15、投資地域は北陸が約8割。
決算月は5/11月
以上、インフラファンドの銘柄比較でした。
インカムゲイン狙いの投資であれば、あくまでポートフォリオの一部という前提で選択肢の1つとして持っていても良いかと思っています。
今後、ESG投資で資金が流入してくる可能性は・・・?
まあ、あまり期待せず高配当を享受できれば十分かと思っています。
最後までご覧頂き有難うございました。
毎月配当金を得たい人にとって、REITやインフラファンドが1つの選択肢になり得るというお話です。