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【検証】四季報プロ20年秋号ピックアップ銘柄(後編)

こんにちは。

会社四季報プロ2021年新春号が出ました。今号のピックアップ銘柄は現在絞り込み中ですが、今回は前号のピックアップ銘柄が「その後」どうなったのか、検証したいと思います。 検証の対象は、過去記事で取り上げた10銘柄です。よろしければ、以下の記事もご覧頂ければと思います。

loveyuyu.hatenablog.com

今回は前編として下位5銘柄について検証していきます。

概況

まず集計期間ですが、前回記事の時点(10/6終値)から本記事執筆時点(12/16終値)としています。

この間、相場環境は絶好調と言ってよく、日経平均株価は23,433円⇒26,757円(+14.18%)、TOPIX指数は1,645⇒1,786(+7.72%)と、ともに大きく上昇しました。ピックアップ10銘柄の株価は、上昇:3、下落:7と残念ながら指数にアンダーパフォームする結果となりました。業績の方は、コロナの影響が軽微な所、回復に時間が掛かりそうな所がありますが、どちらかと言うとコロナから立ち直れていない銘柄が多い印象です。

東京エレクトロン デバイス(2760)

株価:3,165円⇒3,150円(-0.47%)

予想PER12.05倍、PBR1.17倍、予想配当利回り3.47%

21年3月期(2Q)売上5.1%減、当期純利益4.8%減
21年3月期(通期予想)売上1.9%増、当期純利益18.0%増


東京エレクトロン系の半導体商社。
減収減益と厳しいですが、通期では増収、二桁増益、配当も20年3月期から18円増配となる108円(中間:40円、期末:68円)を計画しています。コロナ影響は、「消費の落ち込みや製造業における工場稼働率の低下に伴い、車載・OA関連機器向け製品の販売が低調に推移した」とのことで、大幅減とはなっていないものの一部受けている様です。今後、コロナ第三波の影響は受けるのかもしれませんが、「顧客商権の拡大が見込まれまれる」とのことで、中長期的には伸びていくのかなと思っています

電業社機械製作所(6365)

株価:3,130円⇒3,740円(+19.48%)
予想PER8.88倍、PBR0.86倍、予想配当利回り2.62%
21年3月期(2Q)売上4.3%増、当期純利益 黒字化
20年3月期(通期予想)売上9.3%増、当期純利益37.6%増


ポンプ大手5社の一角で官公需に強みを持つ会社です。官公庁向けが多いことから業績は下期偏重。

昨年2Qでは赤字でしたが、今期は「官需部門、国内民需部門および海外部門それぞれで大型案件を受注するなど好調に推移した」ため、黒字化するなど大幅に良化しています。配当予想も前期実績から15円増配の100円(中間:45円、期末:55円)と前回予想の90円から上方修正してきましたし、自信あるんでしょうね。株価も20%程度の値上がりと好調です。指標的にはかなり割安ですし、官公庁向けのビジネスを持っているのが好みで、引き続き注視していきたいと思います。

ケー・エフ・シー(3420)

2,294円⇒2,037円(-11.2%)
予想PER6.7倍、PBR0.93倍、予想配当利回り3.42%。
21年3月期(2Q)売上3.2%減、当期純利益1.5%減
21年3月期(通期予想)売上0.1%増、当期純利益7.0%増


建設資材の販売、施工。アンカーボルト2位。
2Qは減収減益と厳しいですが、通期では増収増益の計画。配当は昨年と同額の70円(期末のみ)変更なし。コロナの影響で工事発注や進捗の延期があるものの、受注環境は堅調とのこと。個人的に好みの好財務かつニッチな分野でNo1企業なので、引き続き、注視していきたいと思います。

 

兼松エレクトロニクス(8096)

株価:4,435円⇒4,105円(-7.44%)

予想PER15.34倍、PBR2.17倍、予想配当利回り3.39%

21年3月期(2Q)売上10.4%減、当期純利益0.5%増
21年3月期(通期予想)売上9.7%減、当期純利益0.2%増


兼松傘下のITベンダー。ITインフラの構築、保守、運用を行っている会社です。
2Qは減収も微増益。通期予想も同様です。配当予想に関しては、未定としてた期末配当を開示、年間配当は昨年同額の135円(中間:65円、期末70円)としました。コロナ影響は「営業の制限による商談スピードの低下や案件の一部長期化」があった一方で販管費もそれなりに削減されたとのことで、ここが減収ながら微増益の理由かと思います。また、在宅勤務用の仮想デスクトップなどはかなり好調な様です。ここの株価は長期チャートが綺麗な右肩上がりになっていて、18年6月頃の高値を抜いてきていて好調ですね。10期連続増配の実績もありますので、こちらも継続して欲しい所。

マックス(6454)

株価:1,578円⇒1,418円(-10.13%)
予想PER16.51倍、PBR0.91倍、予想配当利回り3.24%

21年3月期(2Q)売上13.9%減、当期純利益20.7%減
21年3月期(通期予想)売上8.9%減、当期純利益23.8%減


複写機内蔵綴じ機やホッチキス、建築作業用くぎ打ち機で国内首位。

2Q、通期ともに大幅な減収減益です。オフィス機器の需要減など、コロナの影響が大きかったものと思われます。配当予想に関しては、「配当性向40%下限、純資産配当率3.0%目標」を掲げており、昨年同額の46円、通期予想で着地した場合、配当性向は53.6%になります。昨年の配当性向40.8%から大きく上昇することになりますが、外部要因の大きかった年だっただけに、今期だけで見た場合には問題ないレベルと考えます。ここは1993年以来、一度も減配していない銘柄ですが、来期以降も配当性向が高止まりする様なら、危険な気がします。

 

以上、ピックアップ銘柄(下位5銘柄)の検証でした。

今の所、電業社機械製作所(6365)とケー・エフ・シー(3420)が好感触です。先日紹介した上位銘柄との入れ替えも考え中です。

最後までご覧頂き有難うございました。

 

 上位5銘柄の検証です。

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