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【銘柄分析】第4回 沖縄セルラー電話(9436)

こんにちは。

新年を機に始めた、高配当株、配当成長株を中心に紹介する銘柄分析シリーズ。第4回目の今回は、沖縄セルラー電話(9436)を取り上げてみたいと思います。読者の皆様の銘柄スクリーニングのご参考になれば幸いです。

銘柄概要

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沖縄セルラー電話ウェブサイトより

沖縄セルラー電話は、KDDI傘下の通信会社です。社名の通り、沖縄県で「au」および「UQ」ブランドで展開するモバイル事業、「auひかりちゅら」、「ひかりゆいまーる」が中心の光通信事業、「auでんき」のライフデザイン事業を行っています。主力は沖縄県でシェア5割と圧倒的な地位を誇るモバイル事業です。沖縄県はauの天下なんですね。

携帯電話・スマホは現代人の生活にとって欠かせません。不景気だからと言って解約する人は少ないでしょうから、ディフェンシブな側面がありますね。また、一度契約すると、利用料と言う形で毎月収益が得られるストックビジネスでもあります。その上、沖縄県で圧倒的なシェアを誇っていることから、新規プレイヤーにとって参入障壁も高いと考えられ、非常に安定感がある銘柄かなと思います。以下、詳細を見ていきましょう。

業績 

売上、営業利益、当期純利益の推移です。売上、営業利益、当期純利益いずれも毎年増加しており、素晴らしいです。最近は成長がやや鈍化してきている様にも見えますが、2020年3月期も過去最高益を達成しています。まさしく安定成長と言って良いと思います。

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SBI証券より

 

営業利益率とROEの推移です。営業利益率は安定して16%超え、ROEは10~12%程度で推移しています。稼ぐ力は高いです。良いですね。

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SBI証券より

 

財務

自己資本比率は80%前後で安定して推移しています。40%以上あれば優良と言われる所、かなりの高水準です。利益剰余金は着実に積み上がっており、有利子負債はゼロです。財務は鉄壁です。

キャッシュ・フローの推移です。毎年フリーCFがプラスで素晴らしいです。

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SBI証券より

 

株主還元

「増収、増益、増配の3増プラス、配当性向40%超」を経営目標としています。

配当実績ですが、19期連続で増配中の国内有数の連続増配銘柄です。素晴らしいです。2021年3月期も増配を予定しており、実現すれば20期連続増配です。配当金は10年で約2倍に増加しています。配当性向は概ね40%前後で推移しており、無理して配当を出している感じではありません。

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沖縄セルラー電話ウェブサイトより

 

自社株買いは直近では2019年に実施していますが、それ以外の年は実施していません。配当に比べると額も小さいです。

株主優待

優待抜きにしても投資したい銘柄をピックアップしたいので、株主優待は分析対象とはしていませんが、おまけとして記載しておきます。

沖縄セルラー電話の株主優待では、100株保有で3,000円相当のカタログギフトが貰えます。また、5年以上の継続保有て5,000円相当にグレードアップします。カタログは親会社のKDDIが運営するauPAYマーケットのものです。自社商品であり、また業績、財務が安定していることから、優待廃止のリスクは低いと思います。

株価指標

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株価:4,615円(2021年1月18日終値)
PER:12.19倍
PBR:1.41倍
配当:154円(配当利回り:3.34%)

PER的にはやや割安です。配当利回りもまずまず高く、増配によって今後さらに高利回りになることが期待できます。株価の方も上下ありつつも長期で見ると上昇トレンドです。今年に入って2018年6月の高値を更新してきており、株価は好調です。

総評

安定した業績成長が良い所です。営業利益率、ROEと言った「稼ぐ力」も、まずまず高水準です。景気に左右されにくいディフェンシブさ、定期的に収益を得られるストックビジネスと言った安定感のあるビジネスモデルが良いです。
財務面は鉄壁です。倒産リスクはかなり低いと言えます。潤沢なキャッシュは有事の際の命綱として、また次の成長投資に使うこともできますね。
株主還元についても、19期連続増配中と素晴らしい実績があります。配当性向もそこまで高くないので、今後の連続増配にも期待が持てる銘柄だと思います。

長期的に業績、配当、株価が伸びている好財務企業で、参入障壁の高いビジネスを保有しているため、バイ&ホールドを前提とした配当株としては文句の付けようが無いです。今後も増配が続くことを前提にすると、いつ買っても良い様に思います。

 

以上、ご参考になりましたら幸いです。

最後までご覧頂き有難うございました。