株価下落はバーゲンセール
こんにちは。
- 米国インフレとQT(量的引き締め)、利上げ
- 岸田ショック
- ウクライナ戦争
- 原油価格高騰
などなど、2022年の株式市場を取り巻く環境は先行き不透明な状況が続いており、昨年末ぐらいからの株価下落と言う形で市場もネガティブに反応しています。本記事執筆時点の2022年3/7の日経平均終値は26,000円割れ、先週末から2.94%の下落となりました。まだまだ下げ止まる雰囲気はありませんが、相場全体が下落した時と言うのは、考えようによっては普段手の届かない優良銘柄をバーゲン価格で手に入れるチャンスでもあります。
日本株に目を向けると、株価下落によって配当利回りが4%を超える優良銘柄がチラホラ出てきました。更に、日本株は3月決算銘柄が断トツで多く、3月末時点で株式を保有していることで配当に加えて株主優待の権利が得られる銘柄が数多くあります。さらに下落する可能性はありますが、安定した給与所得がある上にそこそこのキャッシュポジションを残している身としては、ここで動くのもアリかなとも考えています。
と言うことで、直近の株価下落によって割安感が出てきており3月末の権利を狙いたい株主優待銘柄3選をご紹介したいと思います。
株価下落局面で買いたい銘柄とは?
いくらバーゲンセールだからと言って、どんな銘柄にも安易に手を出して良いとは思いません。株価が下落している時と言うのは、それなりにリスクがあると考えるのが普通だからです。特に、株主優待で人気の銘柄の中には業績が良くない銘柄も結構含まれているので注意が必要だと思っています。
では、どの様な銘柄を狙っていくのか?
- 高い参入障壁(業界内での圧倒的地位、独占・寡占ビジネス)
- 安定黒字(過去の不況下での実績を重視)
- 連続増配または累進配当
個人的には、上記特徴を持つ銘柄が、相場全体の暴落時に連れ安した所で買い、長期で保有するのが吉と思っています。目先の株価が気なる様な危なっかしい銘柄を避けることができれば、長期保有前提で安く仕込めるのに越したことはありません。あくまで株主優待は「おまけ」ですが、株価低迷時でもグリップし続けるための心の拠り所にはなります。
では、3月権利で割安感が出てきた優待銘柄3選を見ていきたいと思います。なお、割安さを判断する指標にPERを用いることが多いですが、業種や銘柄によって水準が異なります。PERが同じ15倍だったとしても、業種によって、あるいは個別の銘柄によって割安/割高の判断は変わってくると言うことです。ですので、本記事では、今期予想PERと過去5年の平均PERの比較によって割安かどうかの判断をしています。
全国保証(7164)
株価4,570円
配当利回り2.84%
予想PER11.1倍(過去平均13.1倍)
住宅ローン保証の大手。ストックビジネスで安定した収益が魅力です。高利益率、高ROEからも参入障壁の高さがうかがえます。9期連続増収増益・増配と成長性も申し分ありません。株主優待は3,000円分のクオカードで、1年以上の継続保有で額面が5,000円にアップします(1年以上保有で5,000円相当のカタログギフトも選択可)。
みずほリース(8425)
株価2,883円
配当利回り2.82%
予想PER6.1倍(過去平均7.2倍)
みずほFG傘下のリース会社。リース会社は景気敏感な側面はありますが、多角化によりリーマンショック時、コロナショック時も安定黒字で切り抜けています。連続増配年数は国内屈指の16期。株主優待は3,000円分のクオカードです。1年以上の継続保有で4,000円に額面がアップします。
日本取引所グループ(8697)
株価2,089円
配当利回り2.54%
予想PER24.0倍(過去平均29.8倍)
東京証券取引所(東証)を中核とする国内唯一の取引所グループ。競合不在でこの先5年、いや10年、20年と競争優位性は不変ではないかと思います。配当は業績連動のため減配されることもありますが、営業利益率50%超、ROE二桁、営業CF>>投資CFと指標面でも参入障壁の高さがうかがえます。株主優待は1,000円分のクオカードです。額面は2,000円(1年〜)、3,000円(2年〜)、4,000円(3年〜)と保有期間に応じてアップしていきます。
まとめ
以上、3月権利で割安感が出てきた3銘柄でした。
最後までご覧頂き有難うございました。
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