はじめに
こんにちは。
3月決算銘柄の本決算発表がドンドン出てきますね。
「せめて保有株ぐらいは」と思って決算レビュー記事を書いていますが、なかなか大変・・・ですが、投資先に対する理解を深めるのに効果的なので可能な限りアップしていきたいと思います。よろしければお付き合い頂けますと幸いです。
今回は、保有株であるTOKAI HD(3167)の決算内容を振り返りたいと思います。
ストックビジネスで業績が安定しており、配当利回り3%超と高配当、おまけに株主優待も貰えるので、家族名義も含めて保有している銘柄です。直近は株価が軟調ですが、まったり長期保有に向く銘柄だと考え買い増しを進めている所です。
TOKAI HDについて
TOKAI HDは、東海地盤でLPガス、CATV事業、アクア、情報通信など幅広い事業行っています。特に主力のLPガス事業は生活インフラ関連のストックビジネス、他にもストックビジネスを複数保有しているのが好みですね。M&Aで他地域へも進出して顧客数を積み上げており、今後にも期待できると考えています。また、積極的に投資を進めつつも財務基盤は強化されてきており経営が上手くいっていると見ています。
昨年(21.3期)は過去最高益を更新、4年振りの増配とホルダーにとって嬉しい年になりました。10年以上にわたって非減配を続けている安定配当銘柄ですが、キャッシュを稼ぐ力が強いこと、財務基盤が強化されてきていることが背景にあると見ています。
22.3期は過去最高の経営成績!
さて本決算の内容を見ていきましょう。
TOKAI HD「2022年3月期決算について」より
売上+7.1%、営業利益+3.7%、最終利益+1.7%
EPS:68.49円、1株配当:32円(配当性向:46.7%)
増収増益となり売上、利益ともに過去最高を更新です。3Qまでは増収減益でしたが巻き返して期初予想を上振れての増益着地となりました。配当は2円増額修正して32円、嬉しい連続増配となりました。
なお、ストックビジネスで重視したいのは顧客数がきっちりと伸びていること。3Qまで減益になってはいましたが、要因は新規顧客獲得のための費用増(尾上松也さんのCMは意味不明感ありましたが・・・)。顧客および課金件数が堅調に伸びており売上も過去最高で来ていましたので、株価下落時に買い増しすることができました。FY21の最終的な課金件数は以下資料の通り。
TOKAI HD「2022年3月期決算について」より
23.3期の業績見通し
続いて今期の業績見通しです。
売上+5.8%、営業利益-8.2%、最終利益-7.5%
EPS:63.43円、1株配当:32円(配当性向:50.5%)
増収減益の予想です。
減益要因は、原油高と円安の進行によるガス仕入価格の高騰懸念。主力事業の利益が圧迫される可能性がありますね。配当は維持ですが、22.3期と同じく上振れ着地なら増配も期待できるかもしれません。
22.3期の主なトピックスとしては、熊本県熊本市、広島県福山市にLPガスの営業拠点を開設しています。この様に、営業エリアの拡大による顧客数の積み上げが基本戦略となりますが、成長投資できるだけの財務基盤も強くなってきており今後に期待したいと思っています。
まとめ
TOKAI HDの22.3期本決算まとめです。
- 22.3期は売上、利益ともに過去最高を更新、連続増配
- ストックビジネスで重要な顧客および課金件数は堅調に増加
- 23.3期は増収も原油高と円安の進行によるガス月仕入価格の高騰などにより減益の見通し、配当は維持
急成長は期待できませんが、インカムゲイン狙いでまったりと長期で保有するには良い銘柄かなと思っています。
最後までご覧頂き有難うございました。
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