弱小投資家が経済的自由を目指すブログ

経済的自由を目指すアラフォーサラリーマンが、資産運用・副業に本気で取り組む中で日々考えたことを書いているブログです

年末の損出し

 

損出しをしました

今週、幾つかの含み損銘柄を売却して損出しを行いました。自分の中では損出しは年末の恒例行事と言っても良いですね。買った株は基本的に売らない方針ですが、損切り・損出しについては「売りのルール」の中でも明確に規定しています。

www.loveyuyu-dividend.com

 

損出しの流れは以下の通りです。

  • 含み損になっている銘柄を一旦売却し、あえて損失を確定させる
  • 翌日以降、同じ銘柄を売った数と同数買い戻す(余程のことが無ければ売値に近い値段で買い戻せるはず)
  • 結果、含み損が解消されつつも保有株数は変わらないという状態になる

 

損出しの最大の目的はズバリ、払った税金を取り戻すことです。買った株は基本的に売らない方針にしていますが、勤め先の持株会は別で、こちらは年初に機械的に取り崩す運用にしています。10%の奨励金が出るためトントンでOK、投資と言うより貯蓄のマインドで行っているためです。1月下旬~の決算発表シーズンに勤め先も決算発表を行うため、それまでに売ってしまいます(万一決算をミスって暴落すると塩漬けにしてしまうため)。今年も同様に持株会の取り崩しを行った結果、ラッキーなことに売却益が出ることとなり、それと同時に税金を支払いました。今回の損出しにより、その時に払った税金を取り戻すのが狙いです。

損出しのメリット

損出しのメリットです。

  • 年間で売却益(分離課税を選択した場合は配当)が出ている場合、損益通算によって税負担を減らすことができる
  • 含み損を解消できる
  • 投資した資金を(全額ではないものの)回収できる
  • その銘柄への投資を継続するかどうか判断する機会になる

 

僕はもともとギャンブラーなんですが、一番目の損益通算はギャンブルには無い非常にお得な制度です。投資でもギャンブルでも、損をしようと思ってすることは無いと思いますが、それでも損失を出してしまうことがあります。そんな場合の救済措置が投資には準備されているのですね。しかも損失は3年間繰り越せます。

 

含み損の解消は精神面での理由が大きいかと思います。損を抱えていると、損を取り返そうとする心理が働いてしまいがちです。結果、無謀な取引に手を出してしまい、損失を拡大させることにもなりかねません。含み損はサンクコスト(回収できなくなってしまった費用)として割り切り一旦売却する。損益通算と言う制度があるおかげで、これをより合理的に考えることができます。

 

含み損になっている銘柄を売却することで、投資した時点より目減りするものの投資資金の回収が可能です。回収した資金で翌日以降に売った銘柄を同数買い戻せば保有株数は変わりません。もちろん、別の投資先に投資するのもアリです。

 

最後、売却した銘柄への投資を継続するかどうか判断する機会になります。回収した資金で売却した銘柄を買い戻せば「損出し」、買い戻さなければ「損切り」です。損失を確定させた上でもう一度、その銘柄に投資したいのか違うのか冷静に考えることになります。自分もそうですが、銘柄数が増えてPFが散らりがちな人にとってはPFを整理するきっかけにもなります。

損小利大の「仕組み」化

投資格言の1つに「損小利大」があります。損切りを早くして損失を小さく抑え、含み益を大きく伸ばすのが良いと言う教えです。自分もこの教えを支持し、追求したいと考えています。でも人間の本能でもある「損失回避バイアス」が時にこれを邪魔します。

 

損失を自ら確定することは、本能的には辛いことなんですよね。

 

凡人の自分にも間違いなく「損失回避バイアス」が備わっている、この様に自覚しています。そして、これを乗り越えるために実践しているのが年末に機械的に損出しをすると言う「仕組み」になります。「どうしようもない本能」には「仕組み」で対抗する!

 

損切り・損出しは機動的にする様に心掛けてはいますが、あれこれ理由を付けてできずに年末まで来てしまった銘柄たち・・・これらを機械的に(感情を入れずに)バッサリ切る。

 

数年続けた結果、

  • PF内は含み益の銘柄がほとんどになる
  • 精神状態が良好になる(心に余裕が生まれる)
  • 心に余裕が生まれた結果、多少の株価変動に動じなくなる
  • PF全体の含み益が増えてくる

 

こんな好循環が実現しています。

投資が楽になってきた感覚がありますね。

年末に損出しを行う目的は税金上のメリットを享受することですが、損小利大の「仕組み」化と言う側面でも効果があった様です。