はじめに
しばらく試験勉強から遠ざかっていたのですが、来年(2024年)はビジネス会計検定試験2級を受検しようと思いっています。当ブログで過去に取り上げましたが、2021年10月にビジネス会計検定試験3級を、2022年5月にFP3級をそれぞれ受検して合格しました。来年の試験日に都合が付けばの話にはなりますが、受検が実現すればそれ以来となります。一応言っときますが、別に資格マニアと言う訳ではありません・・・TOEICすら受けたことありませんので。
因みに、過去に受検したビジネス会計検定試験3級は満点合格でした!
受検したのは個別株投資を始めて約2年が経過した頃でしたが、決算書を分析するに当たっての知識を体系的に理解・整理するのにちょうど良かったと思います。
なお、過去記事を紐解いてみると、ビジネス会計検定試験3級の勉強を始めた頃の自分のスペックや考え方について以下の様なことを書いていました。個別株投資を始めてから、段々と興味が出てきて本格的に決算書の勉強をしたんですね。「とりあえずやってみる」は自分のモットーですが、個別株投資をやっていなければ(=インデックスファンドへの積立投資しかやっていなければ)、恐らくここまで真剣に会計・財務の勉強をすることは無かったでしょうね。
- 経理関係の業務経験は無し(理系出身、研究開発畑一筋です)
- 会計の勉強を少ししたことがある(営業利益、経常利益、PER、ROEとかの言葉の意味が分かる程度)
- 勉強に充てられる時間は1日1時間程度(土日除く)
株式投資を始めるに当たり、財務諸表の解析その他、ある程度の会計の知識は必要だと考えています(長期投資なのでテクニカルよりファンダメンタル重視)。様々な会計関連の学習教材が出ており、僕も幾つか手に取ってみましたが、ある程度は理解できたと感じたものの、実際に使う所までには至らず、何か中途半端な感じがしていました。そこで、到達目標を明確に設定した上で、きちんとした知識を身に付けることを目的として、ビジネス会計検定試験3級の合格を目指して勉強を始めました。
ビジネス会計検定試験とは
それでは、ビジネス会計検定試験について簡単に紹介します。
ビジネス会計検定試験は大阪商工会議所が主催するビジネススキルに関する検定試験で公的資格になります。公的資格とは、国家資格(法律で定められた資格)では無いものの、国が認めた資格になります。因みに、会計関連の資格の中ではファイナンシャル・プランニング技能士(FP)は国家資格、日商簿記検定やビジネス会計検定試験は公的資格です。
ビジネス会計検定試験は、財務諸表を理解・分析してビジネスに役立てることに重点が置かれています。会計に関する資格では簿記がすぐに思い浮かぶかと思いますが、簿記は「財務諸表の作成」に必要なスキルを学ぶものであるのに対し、ビジネス会計検定試験は「財務諸表の分析・利用」に必要なスキルを学ぶものであり、勉強の目的(身に着くスキル)が異なります。ビジネス会計検定試験の勉強に簿記の知識は必要ありません。実際、簿記の知識が無かった僕でも問題無く学習を進められています。
2007年に始まって以降、2020年までの13年間で受検者数は3倍になった様です。聞いた所によると、若手の研修制度に取り入れている会社もあるとのこと。最近の合格率ですが、3級は60~70%、2級は約50%、1級は約20%で推移しています。3級・2級に関しては「正しい勉強法でそれなりに勉強すれば合格できる」レベルなのかなと思います。
なお、3級を受検した時の受検会場は空席がチラホラ。実は「会場に来た人の9割ぐらいは合格してんちゃうん?」と言う印象でした。
試験の概要(級、試験日程、出題範囲など)
級について
3級~1級まで3階級あり、3級が初級で2級、1級の順に上位級となります(1級が最上位)。試験は3級から順番に受検する必要は無く、いきなり2級や1級を受検することも可能です(3級・2級を同日受検することも可能)。ただし、上位級は下位級の知識を前提としていることから、基本的には3級から勉強を始めるのが良いかと思います。
なお、ビジネス会計検定試験での各級の到達目標は以下の様になっています。3級を合格した身ですが、確かに3級だけの知識ではビジネス・投資に活かすほどのレベルでは無いと感じています。
- 3級:会計の用語、財務諸表の構造・読み方・分析等、財務諸表を理解するための基礎的な力を身に付ける
- 2級:企業の経営戦略や事業戦略を理解するため、財務諸表を分析する力を身に付ける
- 1級:企業の成長性や課題、経営方針・戦略などを理解・判断するため、財務諸表を含む会計情報を総合的かつ詳細に分析し企業評価できる力を身に付ける
もし受検を考えていて、どの級から始めるのか悩んでいる方は、公式ウェブサイトで過去問が一部公開されていますので、一度力試しをされてから、ご自身にあった級を選ばれれば良いかと思います。各級の公式テキスト・公式過去問集をパラっと見るのもおすすめです。ご興味ありましたら以下URLからどうぞ。
ビジネス会計検定試験 | あらゆるビジネスパーソンの仕事に活きる! (b-accounting.jp)
実施要領
3級・2級は3月と10月の年2回、1級は3月の年1回が通例です。次回試験は2024年3月10日(日)、全国の主要都市で受検可能です。一応、僕は(都合がつけば)ここをターゲットにします。一般受付は2024年1月12日~開始、〆切は2024年2月1日です(クレジットカード決済の場合)。
受検料は3級が4,950円、2級が7,480円、1級が11,550円(いずれも税抜き)です。
2021年から値上がりしてますね・・・
3級・2級の試験時間は2時間、全問マークシート方式で、100点満点で70点以上が合格となります。詳細は以下URLからご覧下さい。
試験日程・受験地 | 受験要項 | ビジネス会計検定試験 (b-accounting.jp)
勉強法
前回同様、公式テキスト&公式過去問集のみで挑みます。
まずは公式テキストをざっと流し読みし、過去問に取り組む予定です。3級を受検した身としては、公式テキストは解説があっさり目ながら中立的な観点で書かれており、変に偏った考え方や主観が入っていない点で広く一般向きかなと思います。ただ、図表はお世辞にも見やすいとは思わないです。独学ながら僕は最低限の財務諸表の知識があったので(営業利益、経常利益、PER、ROEとかの言葉の意味が分かる程度)、無理なく読み進められましたが、これらの言葉の意味が分からない、全くの初めての人であれば、図解の補助資料(本でも、ネットでも分かり易い資料が提供されています)があれば理解が進むのかなと思いました。公式テキストと過去問集を併せて4,000円前後(2級の場合)。僕の場合、自己啓発として勤め先が半額を補助してくれる制度があり大変助かります。綺麗に使って合格後にフリマアプリで売却すればほぼ無料・・
以下は3級を合格した時の勉強の記録です。
過去問を解いてみての感想も残してあります。
色々失敗もありました。
おわりに
来年(2024年)はビジネス会計検定試験2級を受検しようと思いっています。
今、公式テキストの通読を始めた所で一周したら過去問集に取り組みます。年末年始は特に出かける予定も無く比較的時間がありますので、この時間を利用して一気に進める予定です。お酒を飲みすぎたりダラダラし勝ちな時期になるので(年に一回それも良いですが)、何かしら目標があればとの思いもあります。
受検を予定されている方は、ともに頑張りましょう!