こんにちは。
決算発表シーズンですね。日本で最も多い3月決算の銘柄は3Q、12月決算の銘柄は本決算です。僕の保有株でもちょこちょこ決算発表が出てきていますが、昨日発表があったスクロール(8005)の21年3月期3Q決算が嬉しいサプライズとなりました。中でも配当金が対前年5.2倍となかなか見ることのできない大幅増配となりました。
スクロール 21年3月期3Q決算
スクロールの決算内容です。
売上は対前年で16.1%増、当期純利益は336.4%増。最終利益4倍以上と超絶決算を叩き出してくれました。通期でも勢いは続き、売上は14.3%増、当期純利益は539.5%増、EPSは20.46→129.27円と実に6倍以上に増える予想です。今期の業績としては言うこと無しです。
一方で、この先に向けて幾つか気がかりな点も決算短信から読み取ることができます。1つ目は、通販業界は「新規参入企業の増加や物流コストの上昇等により、業種・業態を超えた競争が激化」していること。2つ目は、健粧品および旅行事業は赤字となっており、好調な通販関連事業の足を引っ張っていること。この辺りをどうするのかが今後の課題と言えそうです。
配当予想は対前年5.2倍の大幅増配
配当予想は中間配当7.5円(実施済)+期末配当44.5円(予想)。年間配当金は52円となり、10円だった前年対比で5.2倍と大幅増配のサプライズです。同社方針は「年間配当金15円を下限とし、連結配当性向40%を基本」としています。予想EPSが129円なので、方針通り配当性向40%の水準まで増配したと言うことかと思います。以下の様に配当金はずっと横ばいが続いていましたが、今期は驚異の大幅増配となりました。1/29終値825円で計算すると配当利回り6.3%、僕の取得単価668円ベースの利回り(Yield on Cost = YOC)は7.7%にもなります。言うこと無いですね。予想PERは6.39倍と割安なので、株価上昇にも期待したいと思います。
SBI証券より(スクロールの配当推移)
来期以降の配当方針は気になる所です。この業績が維持できるのか、仮に業績が落ち込んだ時には配当性向40%の水準に減配するのか、その辺りは今後の推移を見ていきたいと思います。
最後までご覧頂き有難うございました。
スクロールを紹介した時の記事です。コロショック中は5万円以下で買えた時がありました。もともと株主優待で注目した銘柄です。