株式会社グリーンクロスHPより
今回は、保有株であるグリーンクロス(7533)の本決算レビューになります。直近まで3月決算銘柄の本決算レビューに追われていたと思ったら、4月決算銘柄の本決算が出てきてしまいました。
グリーンクロスは数少ない4月決算の優良銘柄であり、好財務でじわじわと業績を伸ばしています。直近の株価は軟調ですが、長期では報われる可能性が高いと思い保有しています。福岡証券取引所(福証)単独上場と地味な銘柄ではあるものの、個人的には福証の優等生と思っています。
6月9日に22.4期の本決算発表がありましたので、内容を見ていきたいと思います。
グリーンクロスについて
交通安全機材の販売・レンタルを行う会社です。福岡証券取引所(福証)上場銘柄で地味な印象を受けますが、リーマンショックの09年以降12期連続の増収増益を達成していおり業績は綺麗な右肩上がりと素晴らしいです。最終利益の直近3年の平均成長率(CAGR)は6.2%、同5年6.1%、同10年14.0%と安定成長と言えます。
ROEは直近やや下がってきているものの10%以上をキープしており稼ぐ力もまずまず、自己資本比率は50%以上で安定推移しており財務も固いです。配当性向は30%以下で推移していましたが、有価証券報告書によると配当性向30%以上を目標に引き上げていく方針で、まだまだ増配余地はありそうです。今の所、とりあえず100株の打診買いですが、現状の配当性向から考えて増配余地はまだありそうなので、少しずつ買い増ししていきたい銘柄です。
因みに、期末一括配当(4月末権利)のため中間配当は出ませんが、10月末時点の株主は株主優待としてカレンダーが貰えます。下の写真の様に良い言葉が書かれていて月始めにカレンダーをめくる度に身が引き締まります。
決算内容
売上+7.3%、営業利益+5.0%、最終利益+6.5%
EPS:109.97円、1株配当:30円(配当性向:27.3%)
安定の増収増益です。売上、利益ともに期初見通しをきっちり上振れての着地です。
決算説明資料が見当たらず情報が不足している中で、決算短信から読み取れることを以下に示します。
事業環境
- 自然災害や国土強靭化への対応により公共事業投資は底堅く推移
- 民間設備投資も持ち直しの動き
- 原材料価格、労務費などコスト増による業績への影響は拡大傾向
22.4期の取り組み
- 顧客ニーズに沿った営業強化
- 各種経営リソースの強化
- 物流システムの効率化
通り一遍の説明の様な気もしますが、これ以上の情報が無く・・・ひとまず、安定的に増収増益を続けてきたトレンドに陰りはありません。配当の方は、期初予想の28円に記念配当2円を上乗せして30円に増額修正。修正理由は、「創業以来初となる、グリーンクロスグループ全体で売上高200億円超を達成」できたため、とのこと。
続いて、通期の業績予想です。
売上+7.3%、営業利益+3.7%、最終利益+5.8%
EPS:116.32円、1株配当:30円(配当性向:25.8%)
判で押したような、緩やかな増収増益ですね。配当予想は22.4期と同額の30円、普通配当ベースでは増配になります。配当性向30%以上を目標にしていますので、増配期待はありますね。
まとめ
グリーンクロス本決算まとめです。
- 22.4期は増収増益、配当は記念配当2円を上乗せして増額修正
- 23.4期も増収増益予想、配当は(記念配当を含む)22.4期と同額を予定
以上、グリーンクロスの本決算レビューでした。安定し過ぎていて面白味が無いですが、そこがまた良い銘柄かと思っています。まったり保有しつつ、準主力ぐらいまでは買い増して良いかなと思っています。
最後までご覧頂き有難うございました。
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