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【保有株】株安の影響は? モーニングスター 23.3期1Q決算レビュー

 

こんにちは。

今回は、保有株であるモーニングスター(4765)の決算内容を振り返りたいと思います。増収増益・増配を続けており、高配当、株主優待の楽しみもある銘柄です。長期保有の方針ですが、23.3期の業績見通しは非開示となっており1Qの決算内容に注目していました。

 

金融・投資関連のビジネスを中心とする同社ですが、最近の株安の影響はあるのでしょうか?チャンスがあれば買い増しも考えていますので、決算内容を丁寧に見ていきたいと思います。

モーニングスターについて

モーニングスターは、SBI HD傘下で主に以下の事業を行っています。

  • 投信運用を行うアセットマネジメント事業
  • 投信格付けを中心とする金融・経済情報の提供を行うファイナンシャル・サービス事業

 

「貯蓄から投資へ」の国策に合致するビジネスが良いですね。かつ利用者が増えるだけ利益が積み上がっていくストック型のビジネスでもあり、安定的な業績向上が期待できると考えています。日本の家計の金融資産は1,900兆円、その半分が預貯金として眠っているそうです。この一部でも投資に向かえば・・・同社ビジネスに追い風になること間違いなし?と考えて投資しています。業績は長期的に右肩上がりで、13期連続で増収増益・増配を続けており優良銘柄と言えますね。PER約30倍と指標的にはやや割高に映りますが、事業の安定性・長期的な成長性から考えると妥当な水準にも思えます。

決算内容

7/26に23.3期の1Q決算発表がありました。

 

23.3期1Q業績(実績)

売上+1.0%、営業利益+1.7%、最終利益-12.6%

 

微増収ながら最終利益は二桁減益となりました。やはり株・債権ともに大幅下落したことで事業環境は厳しかった様です。これを踏まえて以下に詳細を見ていきたいと思います。

 

売上に関しては、昨年7月1日に譲渡したゴメス・コンサルティング事業の売上剥落(これによりファイナンシャル・サービス事業は減収)があったにもかかわらず1Qとしては過去最高を更新。数字以上に良いデキと見ています。

 

営業増益、経常利益は過去最高益。増益幅は小さく成長が鈍化している様に見えますが、株・債権ともに下落して厳しい事業環境だったことを踏まえるとまずまずと言った所でしょうか。一方で、最終利益は昨年対比で税金負担が大きくなったことにより(昨年は米国子会社の過年度税金の戻りがあり税金負担が軽かった)二桁の減益。以下に決算説明資料を引用しますが、税金負担分の差額がダイレクトに効いていることが分かります。

 

モーニングスター「2023年3月期第1四半期決算の概況」より

以上、全体としては一過性の要因によるマイナスインパクトを除けば事業環境が厳しいなりに健闘したのではないかと考えています。

 

事業別に見ていきます。

主力のアセットマネジメント事業は、株・債権が揃って大幅下落したことにより厳しい期となりましたが、私募投信(地域金融機関向け)、公募投信(インデックスファンド)ともに運用残高の伸びは市場平均を上回る水準。特にインデックスファンドはここ1年で2.27倍に伸びており、市場平均の+2.1%と比較すると驚異的と言えます。好調だった前年と比べると見劣りするもののストックの積み上げは着実に進んでいる様に見えます。また、本年8月より傘下の国内アセットマネジメント3社を合併することでコスト削減を図り、更に効率的な運営へと転換していく計画。

 

ファイナンシャル・サービス事業でも地域金融機関向けのタブレット端末「Wealth Advisor」の導入社数・台数ともに順調増。さらに、顧客である地域金融機関では「顧客へのアドバイス機能」から「顧客情報との連携機能」への機能拡充の機運が高まっているとのこと。同社資料によると、前者を「Phase1」、後者を「Phase2」と表現されていますが、機能拡充によりフィーを上げていく段階と捉えている様です。また、コロナ禍で激減したセミナーについても回数、動員数ともに復調してきているとのこと。

 

通期業績の見通しは引き続き開示されず。

ただ、朝倉社長からは来年3月に迎える創業25周年に向けて、何としても14期連続の増収増益を達成したいとの発言もありました。いつも見ている朝倉さんの動画や決算説明資料は以下URLからご覧下さい。

決算説明会資料、動画 | 財務・業績情報 | モーニングスター [ 企業・IR情報 ] (morningstar.co.jp)

まとめ

以下モーニングスターの23.3期1Q決算まとめです。

  • 微増収ながら売上は過去最高、最終利益は二桁減益
  • 厳しい事業環境に加え一過性のマイナスインパクトが業績を下押し
  • 将来の収益源となるストック(運用残高、タブレット導入件数、セミナー動員数)は順調増

 

株価が高くても安くても積み立てを続けるのがインデックス投資の基本です。これが株・債権が大幅に下落したとしても同社のアセットマネジメント事業が堅調な要因なんですね。決算発表を受けて株価は下落していますが、個人的には買い増しのチャンスと捉えています。買値は435円、どこまで待つかですね。

 

最後までご覧頂き有難うございました。

 

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