はじめに
2024年4月の国内株の売買、ポートフォリオの記録です。運用方針は以下の通り。優良(と思える)企業への長期投資をメインに取り組んでいます。
- インカム(配当&優待)銘柄はこれまで通り分散投資
- グロース株は分散→集中へのシフトを進める
- 米国株への投資金額を2023年の2倍に増やす
- 銘柄数は日本株60、米国株16までとする
相場環境
まずは4月の相場環境の振り返りです。
2024年4月の日経平均株価の推移は、40,393円(3/29終値)⇒38,406円(4/30終値)となりました。3月に4万円の大台を突破した日経平均株価ですが、4月は軟調に推移しました。どうも4万円を一旦天井と見て良さそうですね。長らく好調な相場が続きましたが、ついに調整局面がやってきた感じでしょうか?
株価を読むことは基本的にやってないし当たったこともないから知らんけど・・
ただ、この様な局面で思い出されるのが恐怖指数とも言われるVIX指数。4月の中旬あたりに久々に確認しました。記録をたどると昨年10月の記事に書いていますが、それ以来のことです。VIX指数はS&P500を基にした指標ですが、日本株にもある程度当てはまると思っており、冷静な判断をするための客観的かつお手軽な指標として特に下落局面ではウォッチする様にしています。ボラティリティの高まった局面では冷静さを保つことが何よりも重要ですからね。
VIX指数と投資家心理の関係としては、よく以下の様に言われます。
- 20以下:平常
- 20超え:警戒
- 30超え:恐怖
- 40超え:パニック
VIX指数が高くなるにつれて投資家心理が冷え込み株価が下落する傾向にあると言うことになります。直近で言うとコロナショック時は株価が暴落しましたが、その時には一時的にVIX指数が80を超えました。2020年はその後もVIX指数30超えの局面が何度か到来し、厳しい年だっと記憶しています。反面、2023年以降はシリコンバレー銀行破綻のニュースが出た昨年3月中旬に付けた26、それから過去記事にも書いた昨年10月の21を除けば概ね20以下で推移しておりVIX指数的には「ぬるま湯」状態だったとも言えそうです。そして当月のVIX指数は最高で19程度でしたので、直近の株価下落もギャーギャー騒ぐ程の暴落では無いと言うことですね。
VIX指数で市場の温度感を計りつつ、更なる下落も考慮して当月の対応としては以下の様にしました。
- 平常通りペースを守って買付を行う
- 買い増し用のキャッシュを多めに確保する
- 暴落時の対応について再確認する(暴落時に買いたい銘柄の優先順位付け、狼狽売りをしないこと等)
基本的には平常運転ながら、更なる暴落も視野に入れ「心とお金の」準備をした形になります。心配は杞憂に終わるのかもしれませんが、安全志向の方針は今後も変えるつもりはありません。
売買記録
2024年4月の売買記録です。
〇新規投資
ユー・エス・エス 100株
ショーボンドHD 15株
〇買い増し
エラン 400株⇒500株
エスプール 1100株⇒1300株
ナカニシ 100株⇒160株
シスメックス 120株⇒130株
〇売り
みずほリース 500株⇒400株
みずほリースを以下の理由から売り。
- 高配当&株主優待目的でオリックス、みずほリース、それから単価の安い連続増配銘柄として三菱HCCとリース会社3社に投資してきたが、株主優待が廃止されてしまった現在は、同業種で複数社を保有する意味合いが薄い(リスク分散にならない)と考えたこと
- 銘柄数を増やし過ぎないために銘柄整理を考えていたこと
- 直近の株価上昇により配当利回りが低下してきたこと
- (株主優待付きの)乗り換え先があれば手放しても良いと考えたこと
- 5分割されて売りやすくなったこと
20年近くにわたる連続増配、まずまず高い増配率は魅力的ながら、優先順位の関係で手放す判断としました。ひとまず500株のうち100株を売却、2バガーとまではいきませんでしたが55,000円の譲渡益を出せたので充分です。まだ上昇トレンドが続いている可能性もあるので、残りはまだ保有しています。因みに、増配率の高い銘柄は以下記事でも取り上げています。
みずほリースからの乗り換え先としてユー・エス・エス(4732)に新規投資。24年連続増配は国内5番目の長さでみずほリース以上です。株価下落により配当利回りが3%を超えてきた所で打診買い。株価は5分割後のみずほリースと同じぐらいで、かつこちらは株主優待があるので乗り換え先として真っ先に候補に挙げた銘柄です。利益率、ROEともに高水準なのも好みです。500株、1000株と保有株数によって優待がグレードアップするのも買い増しのモチベーションになりそうです。
株価軟調なエラン(6099)、エスプール(2471)、ナカニシ(7716)などの小型グロース株はコツコツ買い増しです。長期的には伸びていくと思っているので今が買い場と見ています。
運用資産状況(2024年4月30日現在)
運用資産:18,552,738円、対前月-19,231円
確定損益:+46,650円(2024年)、+357,137円(通算)
評価損益:+24.59%、対前月-4.17ポイント
30万円以上の資金投入をしたのにもかかわらず運用額は前月比マイナスと残念な結果になりました。含み益も大幅減。まあこの相場環境なら仕方ないですね。
国内株ポートフォリオ
構成銘柄は以下の様になっています。四捨五入して保有比率5%以上の銘柄のみ社名を表示しています。株価下落によりSHOEIとTAKARA & COMPANYがランク外に。保有銘柄数は先月から2増えて51となりました。
含み損益ランキング
続いて含み損益ランキングです。「額」で表示します。
含み益上位5銘柄
- 日本取引所G:511,500円(+85.16%)
- MCJ:+443,000円(+47.23%)
- オリックス:+349,000円(+116.64%)
- ブリヂストン:+298,900円(+74.91%)
- TAKARA & COMPANY:+248,700円(+46.63%)
ブリヂストンがIN、利食いしたみずほリースがOUT。
首位のJPXは2バガーから陥落。今月は含み益が大きく削られましたね。とは言え主力株にはまだ含み益がたっぷり乗った状態なので慌てることはありません。
含み損上位5銘柄
- エスプール:-180,050円(-31.23%)
- ピックルスHD:-177,300(-33.33%)
- SHOEI:-99,600円(-10.93%)
- ウエルシアHD:-26,500円(-10.24%)
- ヤーマン:-17,580円(-8.46%)
お次は目を背けたくなる(笑)、含み損上位5銘柄です。プラ転したナカニシがOUT、代わりにウエルシアHDがIN。
不動のワンツーは順位が逆転しました。これは大接戦ですね(笑)。市場全体の下落により全体的に含み損の水準が拡大しています。
保有51銘柄中、含み益が44、含み損が7。金額にして全体で360万円の含み益。これだけあれば多少の下落が来ても精神的に耐えられますね。これも損小利大を追求してきたお蔭かなと思っています。今後も優良企業を長期保有して含み益を伸ばしていきます!
以上、2024年4月の売買記録、ポートフォリオでした。